不動産情報サービスを提供するLIFULは2月8日、「2018年 近畿圏版LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」の結果を発表した。昨年、同社運営の「LIFUL HOME'S」に掲載された大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山の賃貸・購入物件のうち、問い合わせの多かった賃貸・購入物件の駅名を集計した。
「借りて住みたい街」を聞くと、1位は「三ノ宮」(兵庫)で、2年連続で首位を飾った。JR神戸線の駅だが、隣接して私鉄や地下鉄が乗り入れておりターミナル性の高さが特徴だ。同社は「神戸市の中心部で、職住近接エリアとして高い人気がある」としている。
借りて住みたい街、10位中6位が兵庫 栄えていて安全そうな"ベッドダウン"が上位
2位と3位も昨年と同じ順位で、「新大阪」(大阪)と「江坂」(大阪)となった。いずれも地下鉄御堂筋線の駅で、繁華街である梅田や心斎橋にダイレクトアクセスが可能だ。単身赴任者の居住エリアとして知られていたが、近年、住宅地としての開発も進んでいる。
上位3位は前回調査と同じ結果となったが、4位「出町柳」(京都)は5ランクアップ、5位「姫路」(兵庫)は6ランクアップ、6位「明石」(兵庫)は10ランクアップと順位を上げている。
7位は「神戸」(兵庫)で、8位以降「武庫之荘」(兵庫)、「西宮北口」(兵庫)、「上新庄」(大阪)の他、京阪方面や阪神間が多くランクインした。同社は、利便性・繁華性と住居の安全・安心感を総合評価した結果、ベッドタウンとして機能している"中間地点"が再び人気が出始めている、としている。
また近畿圏の郊外エリアである「姫路」「明石」などが上位に現れたことについて、同社は「住環境や防犯・防災の取組みなどについての印象が良く、エリアを選択する際の評価に繋がったのでは」と分析した。
買って住みたい街のポイントは、京阪神中心部まで20分程度でアクセス
また「買って住みたい街」の1位は「姫路」(兵庫)で、前回4位からランクアップした。2位は大阪・三ノ宮へのアクセスが良好な「西宮北口」(兵庫)。これも前回9位から7ランク上がった。3位は「桃山台」(大阪)で前回は8位だった。いずれも近畿圏中心部からやややずれた駅だ。
4位以降「天神橋筋六丁目」(大阪)、「香里園駅」(大阪)、「高槻」(大阪)、「明石」(兵庫)、「中津」(大阪)、「京橋」(大阪)、「和泉中央」(大阪)と10位中7位は大阪だった。
近畿圏の買って住みたい街ランキング上位の特徴は大阪を中心に、京都にも神戸にもアクセスが便利なベッドタウン駅ということ。「西宮北口」「桃山台」「高槻」「泉中央」「寝屋川市」(13位)は快速や通勤時間帯で急行停車駅となり、近畿圏の中心部に20分程度でアクセスできる。
この利便性の高さから世代を超えて住み続けられる傾向があるとして、同社は「ライフステージの進展にあわせて親子が近くに住むことも多いため、人気も維持されていると考えられます」とコメントしている。