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チャラついてない作品にはタッキーが必要だ! 人の良心に問いかける滝沢秀明の正義像

2018年02月10日 06:42  リアルサウンド

リアルサウンド

 タッキー&翼の滝沢秀明が、現在放送中のフジテレビ系連続ドラマ『家族の旅路 家族を殺された男と殺した男』(毎週土曜23:40~放送)で、正義感の溢れる弁護士役を演じている。


 滝沢といえば、2016年に放送された“不倫”をテーマにした大人のラブストーリードラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)でセクシーな一面を披露したことも記憶に新しい。2017年には、主演映画『こどもつかい』で、特殊メイクで作り上げたピエロのようなビジュアルで登場し、ホラーの雰囲気が漂う中で、愉快に体を動かしながらラッパを吹くという、なんともチャーミングなキャラクターを演じ、ここでも新境地を開いた。


参考:滝沢秀明、待望のラブシーンで披露した肉体美ーー『せいせいするほど、愛してる』のエンタメ性


 こうして役柄の幅を広げている滝沢だが、『家族の旅路 家族を殺された男と殺した男』では、前述した2役に比べると真面目で落ち着いた一般的な青年・浅利祐介を演じている。本作を機に、滝沢のパブリックイメージについて芸能ライターの佐藤結衣氏に聞いた。


「滝沢さんは、“正義感を持つ青年”というパブリックイメージが強い人物です。ジャニーズJr.時代からずっと花道にいる方で、この世代を背負ってきて、“どう見られているか”を一番感じている。タッキー&翼に関しても、15周年という記念のタイミングで何も活動しないことはファンの方に失礼になってしまうから、今はソロ活動に集中することを表明するなど、古き良き日本人の礼儀がもともと染みついている方なんです。この行動にも誠意を感じますし、滝沢さんの生き様自体に嘘がなさそうなイメージが、今回のような好青年で正義感に溢れている役を引き寄せている気がします。


 また、自身の舞台『滝沢歌舞伎』に関しては、出演しているジャニーズJr.たちをどう見せるかまで考えてプロデュースしています。大人の男としてのキャリアがきちんとある、企業でいう中間管理職に当たるポジションでもあるので、渋みも感じます。その点から、悲しみを背負う役が似合うとも言えますし、日頃の苦悩などを役柄に生かせている部分も大いにあるのではないでしょうか」


 また、佐藤氏は、彼のパブリックイメージが、今後の作品への期待にもつながると語る。


「渋くて、古き良きドラマが似合っているのかなと感じます。『必殺仕事人』シリーズ(テレビ朝日系)に出演している東山紀之さんのように、世界観を壊さないキャラクターが滝沢さんにもある。本作のように、家族に愛情があって、正義感があって、仕事に対してもプライドがある役を演じるには、滝沢さんのように生き方に正義がある人がむしろ必要。最終的には、『半沢直樹』や『陸王』(ともにTBS系)的な泥臭い人情ドラマ、ゆくゆくは全ての悪を成敗する『水戸黄門』(TBS系)のような作品ははまり役なのではないかなと思います」


 滝沢は日本の古き良き人物像を継承する役者として、今後も重宝される存在になりそうだ。


(梅中麻衣)