ホンダは2月8日、2018年から始まるFIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)に向け、オールインクルーシブ・ミュニッヒ・モータースポーツとブーツェン・ジニオン・レーシングがホンダ・シビックTCRを使用し、WTCRに参戦すると発表した。
WTCC世界ツーリングカー選手権の後をうけ始まるFIA WTCRは、世界的な流行をみせるTCR規定のレーシングカーで争われる。そんななか、Wホンダ・シビックのTCR仕様で参戦するカスタマーレーシングチームが2チーム決まった。
ひとつめは、WTCCにも参戦していたオールインクルーシブ・ミュニッヒ・モータースポーツ。そしてもうひとつは、スポーツカーレースやGT3、TCRベネルクス等で活躍してきた、元F1ドライバーのティエリー・ブーツェンが共同オーナーを務めるブーツェン・ジニオン・レーシングだ。
そしてこの2チームには、WTCCでホンダワークスとして活躍していたふたりのドライバーが加わることになった。ひとりは、2017年の負傷からの復活を目指すティアゴ・モンテイロで、ブーツェン・ジニオンに加入。もうひとりは、モンテイロの代役を務め速さをみせた、エステバン・グエリエリで、ミュニッヒに加入する。
「ふたつのチームがWTCR参戦に向け、シビックTCRを選んでくれたことを大変嬉しく思います」と語るのは、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長。
「また、ふたりの世界最高のツーリングカードライバーがホンダ・レーシングのファミリーとしての関係を継続してくれることも嬉しく思っています。JASモータースポーツは、勝利に挑む最先端のレーシングカーを提供してくれると信頼しています。シビックTCRとともに、ふたつのチーム、ドライバーたちがWTCRで成功してくれることを祈っています」
WTCCに続きホンダドライバーとして参戦する好漢モンテイロは、「ホンダのファミリーでいることができて光栄だよ! 2012年からホンダと働きはじめ、毎年どんどん強くなっていると感じていたんだ。それに、昨年事故に遭うまではチャンピオンシップを狙えるところにいたからね」と語る。
「この6ヶ月はすごくタフだったよ。でも、素晴らしいサポートのおかげで体は良くなったし、レーシングカーに戻ることができる。ブーツェン・ジニオン・レーシングは強力なチームだし、シーズンが待ちきれないよ」
また、「昨年は僕のキャリアにとってもブレイクスルーだった。だからまたホンダ・シビックをドライブできるのは最高に嬉しいよ」と語るのはグエリエリだ。
「TCRは急速に勢いを増しているカテゴリーだし、このプログラムに携われて興奮している。WTCCではミュニッヒ・モータースポーツと戦って、彼らが強力なことは分かっている。だから一緒にチャンピオンに挑戦できると思っているよ」
すべてのドライバーラインアップは、今後発表されるという。