人材紹介のレバレジーズは2月9日、ニートについての調査結果を発表した。調査の対象は、同社が運営するフリーター・既卒向け就職支援サービス「ハタラクティブ」に登録している20代の男女876人(うちフリーター462人)。
現在、フリーターの人に「ニートになったことはありますか?」と聞くと、41.8%が「はい」と答えている。男女別では男性が44.5%で、女性の39.3%を上回っている。
ニートを辞めた理由1位は「収入」 「世間の目」を大幅に上回る
ニートだった期間は「3か月以内」が34.6%と最も多く、次いで「半年以内」(23.8%)、「1年以内」(21.6%)と続いた。ニート経験がある人のちょうど8割が1年以内にニートを卒業していることになる。
ニートを辞めた理由をフリーターに聞くと、61.6%もの人が「収入(お金)」と答えている。2番目に多かった「世間の目」や3番目の「周囲に認められたい」はいずれも1割以下だ。
現在、正社員の人に聞いても、最も多い理由は「収入(お金)」(52.1%)となっている。やはり収入がないというのがニートを辞める最大の理由のようだ。
辞めた理由としては、他にも、
「両親に泣きながら土下座する夢を見たこと」(派遣社員・27歳・男性)
「自尊心が欠落する」(正社員・24歳・女性)
「結婚を考えた」(正社員・25歳・男性)
といった回答が寄せられた。やはりニートだと結婚を考えづらかったり、周囲に対しても劣等感を持ってしまったりするようだ。他には、
「資格試験に受からなかったから」(アルバイト・26歳・男性)
「ニートは意外と暇だった」(正社員・27歳・男性)
という人もいた。
また、ニート経験がある人にニートに戻りたいか聞くと「いいえ」という回答が83.8%に達した。やはりニートへの風当たりは強く、もう戻りたくないと考えている人の方が多い。
20代のフリーターに「いつまでに正社員になりたいか」聞いたところ、ニート経験者で60.8%、未経験者では47.6%だった。一度、ニートを経験すると正社員への意欲が高まるようだ。