パイオニアのブランド『carrozzeria』がKCMGの冠スポンサーに就任。ロゴがフロントウイングなどに掲出される 電機メーカー『パイオニア』の子会社であるパイオニア販売は2月8日、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するKCMGとのスポンサー契約締結を発表。2018年はcarrozzeria Team KCMGとして、チームをサポートする。
今年で創立80周年を迎えるパイオニアは、カーナビやカーオーディオ、オーディオシステムなど開発・販売する老舗電機メーカー。同社が展開しているカーナビ・カーAVブランド『carrozzeria(カロッツェリア)』はクルマ好きなら一度は耳にしたことがあるはずだ。
またパイオニアは1992~95年にフェラーリF1にスポンサードしていたほか、インディカー参戦時代の高木虎之介をサポートするなど、クルマはもちろん、モータースポーツにも関わりが深い。
そんなパイオニアは以前から、元F1ドライバーで現在はWEC世界耐久選手権やスーパーフォーミュラで活躍する小林可夢偉をサポートしてきたが、2018年はスーパーフォーミュラで可夢偉擁するKCMGの冠スポンサーに就任。carrozzeria Team KCMGとしてチーム初優勝、シリーズチャンピオン獲得を目指すことになった。
「パイオニアとは2017年から一緒にカロッツェリアブランドを通じて仕事をさせていただいていましたが、今年からチームも支援していただけることになり、本当に感謝しています」と可夢偉。
「2018年シーズンはドライバー、エンジニア、監督、メカニック、チーム全員が一丸となって初優勝だけでなく、シリーズチャンピオン獲得を目指しています」
KCMG移籍初年度となった昨シーズンは「テストができずに開幕戦を迎えていたハンデや、ポイントを獲りこぼしたレースがいくつかあり、チャンピオン争いに絡めませんでした。ただチーム力は確実にアップし後半戦は安定して上位で戦うことができました」と振り返る。
2年目となる今季については「開幕戦からきちんと勝てるように準備を進めているので、まずは3月のテストが楽しみです」と自信を覗かせた。
また、土居隆ニ監督は「昨年はあと少しの所でポールポジションや優勝という参戦開始当初からの悲願を達成することができませんでした」とコメント。
「可夢偉選手とともに戦う2年目のシーズン、carrozzeria Team KCMGとしてその悲願の達成だけでなく、さらなる高みを目指していけるよう、開幕戦から全力で取り組んでいきます」とチームの飛躍を誓った。