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ヤマハ世界耐久選手権チームに日本人ライダー藤田拓哉が加入。SBK参戦体制も発表

2018年02月08日 21:22  AUTOSPORT web

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2018年の体制発表を行ったヤマハ・モーター・ヨーロッパ
ヤマハ・モーター・ヨーロッパは2月8日、2018年の参戦体制を発表。スーパーバイク世界選手権(SBK)、スーパースポーツ世界選手権(WSS)、世界耐久選手権(EWC)などのライダーラインアップが明らかとなり、使用するマシンも公開された。

 2016年の復帰以来、2018年でSBK参戦3シーズン目を迎えるヤマハ。2018年シーズンも引き続きCrescent Racing(クレセント・レーシング)とのパートナーシップを継続し、『Pata Yamaha Official WorldSBK Team(パタ・ヤマハ・オフィシャルチーム・ワールドSBK)』として参戦する。

 そのライダーラインアップは、アレックス・ロウズとマイケル・ファン・デル・マークで変わりはない。2017年シーズンはロウズが4度、ファン・デル・マークが2度の表彰台を獲得。それぞれロウズがランキング5位、ファン・デル・マークが6位でシーズンを終えている。

 2017年から活動を再開したスーパースポーツ世界選手権(WSS)は、引き続き『GRT Yamaha Official WorldSSP Team(GRT・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSSPチーム)』として参戦。2017年チャンピオンのルーカス・マヒアスとフィデリコ・カリカスロに加え、アルフォンソ・コッポラの顔ぶれとなった。

 そして、全日本ライダーとして活躍する藤田拓哉がEWCに参戦することが明らかになった。藤田は2017年シーズン、YAMALUBE RACING TEAM(ヤマルーブ・レーシング・チーム)から全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦していたが、2018年は耐久レースに戦いの場を移す。

 所属チームは『YART Yamaha Official EWC Team(YART・ヤマハオフィシャル・EWCチーム)』。2016/17シーズンはランキング3位を獲得したチームだ。チームメイトはブロック・パークスとマービン・フリッツとなる。このチームからは昨シーズン、野左根航汰がEWCに参戦しており、藤田がそのあとを引き継いだ形だ。

 EWCの2016/17シーズンチャンピオン『GMT94 Yamaha Official EWC Team(GMT94・ヤマハオフィシャル・EWCチーム)』は、ダビデ・チェカ、マイク・デ・ミオ、ニッコロ・カネパと同じ顔触れで2連覇を目指す。

 すでに2017/18シーズンEWCは開幕しており、フランス・ボルドールでの第1戦は2017年9月に行われた。藤田を含むYART・ヤマハオフィシャル・EWCチームは第2戦フランスのル・マンからの参戦となる。

 また、今回の発表のなかで、ヤマハ・モーター・ヨーロッパがヤマハ・インドネシア・モーター・マニュファクチャリング(YIMM)とパートナーシップを組むことが明らかにされている。

 YIMMはインドネシアでのヤマハモーターサイクル製造会社。今回のパートナーシップによって、若手育成プログラムのヤマハR3 bLU cRUチャレンジと、パタ・ヤマハ・オフィシャルチーム・ワールドSBKのライダーをサポートする。これは世界のレースをサポートする、ヤマハのロードレースプロジェクトの一貫になるという。