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スーパーGT:サード、可夢偉×コバライネンで王座奪還へ。「可夢偉を迎えて新しい風が吹く」

2018年02月08日 18:32  AUTOSPORT web

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39号車はヘイキ・コバライネンと小林可夢偉の“元F1ドライバーコンビ”に
2018年のスーパーGT500クラスへ参戦するLEXUS TEAM SARDは2月8日、TOYOTA GAZOO Racingの発表にあわせて、2018年の体制をアナウンス。ヘイキ・コバライネンと小林可夢偉という元F1ドライバーコンビでチャンピオン奪還を目指す。

 2016年にニッサンGT-Rの連覇を阻止してシリーズチャンピオンを獲得したサード。2017年はコバライネンと平手晃平のコンビでシリーズ連覇に臨んだ。

 開幕戦岡山では3位表彰台を獲得し、まずまずの走り出しをみせたが、続く第2戦富士、第3戦オートポリスでは他車との接触により大量得点のチャンスを喪失。これが響いてポイントを伸ばせず、王座防衛はならなかった。

 それでも第戦SUGOでは、平手がレース終盤にS Road CRAFTSPORTS GT-Rをドライブしていた本山哲とサイド・バイ・サイドの肉弾戦を繰り広げて優勝。マシンをぶつけながら繰り広げられた最終ラップの激闘を記憶しているファンも多いはずだ。

 迎える2018年シーズン、チームにはコバライネンが残留。そのパートナーには、2017年の第6戦鈴鹿1000kmでスーパーGTデビューを果たした可夢偉が就くことになった。

 可夢偉とコバライネンは同時期にF1に参戦していたライバル同士。互いの走り方は熟知しているだけに、開幕から強力なコンビネーションを発揮することになりそうだ。

 チームが使用するゼッケンは39。参戦車両名称は昨年と変わらずDENSO KOBELCO SARD LC500となる。使用するタイヤはブリヂストンだ。

 チームを率いるのは佐藤勝之総監督で、田中耕太郎チーフエンジニア、松田久データエンジニアが脇を固める。

「新しいコンビとなるカムイさん(小林可夢偉)とのコミュニケーションもうまく進んでいる。F1時代にライバル同士で競い合っていたし、これからのテストでより一層深いところまでお互いに理解できると感じているよ」と語るのは、2018年でチーム在籍4年目となるコバライネン。

「すぐに慣れてお互いの力が最大限に発揮できるレベルに達するだろう。今季は1つとして取りこぼせない接戦のシーズンになるだろうから開幕戦での仕上がりは重要となるだろうね」

「そこに向けてあと2カ月間、精一杯努力を続けていきたい。開幕戦で大勢のファンの前で走れることを今から楽しみにしているよ」

 今年が初のスーパーGTフル参戦となる可夢偉は「世界でも有数のコンペティティブなトップカテゴリーであり、レギュラードライバーとしてこのスーパーGTに参戦したいと思っていました」と述べた。

「サードと、そしてかつてF1で戦っていたヘイキさんと一緒に進んでいく新たな挑戦を心待ちにしています。これからのシーズンオフテストでしっかり走り込みを行い、今シーズンの早いうちに僕らのコンビがいかに強いかを証明する走りを披露できれば嬉しいですね!」

 チームを指揮する佐藤総監督は「新たに小林可夢偉選手を迎えたことで新しい風が吹き、さらにチームが進化し強くなることを期待しております」と“新人”可夢偉への期待を示している。

「開幕へ向けては課題は多いのですが、メンバー各々が自分の役割をしっかりとこなしていけばタイトル奪還という目標に達すると信じておりますし、その環境造りが与えられた私の責務と感じております」

■LEXUS TEAM SARD 2018年スーパーGT参戦体制
カーナンバー:39
車両名:DENSO KOBELCO SARD LC500
ドライバー1:ヘイキ・コバライネン(Heikki KOVALAINEN:1981年10月19日生、フィンランド出身)
ドライバー2:小林可夢偉(こばやし かむい:1986年9月13日生、兵庫県出身) 
http://www.kamui-kobayashi.com/
タイヤ:ブリヂストン 
http://ms.bridgestone.co.jp
総監督:佐藤 勝之
エントラント代表:才木祐二
チーフエンジニア:田中耕太郎
データエンジニア:松田久
チームマネージャー/広報:宮本真明