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社会学者 太田省一、書籍『テレビとジャニーズ』刊行決定 “アイドルの時代”を築いた歴史を読む

2018年02月08日 18:02  リアルサウンド

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 社会学者・文筆家の太田省一が、書籍『テレビとジャニーズ ~メディアは「アイドルの時代」をどう築いたか?~』を2月21日に発売する。


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 『中居正広という生き方』、『SMAPと平成ニッポン』などを著書に持つ同氏の最新刊は、タイトルとおり「テレビとジャニーズ」がテーマ。ジャニーズのタレントたちは、80年代には歌の『ザ・ベストテン』やドラマ『3年B組金八先生』など高視聴率番組に出演。平成に入るとSMAPのデビューを経て、徐々に「アイドルによるバラエティ番組」をゴールデンタイムの定番に変えていった。2000年代に入ると、嵐の櫻井翔やNEWSの小山慶一郎が、それまで未開の領域だった「報道番組」へと進出。2015年には、ジャニーズJr.のなかから難関の気象予報士試験に合格する者も登場し、世間を驚かせた。


 ジャニーズは50余年にわたりテレビの一線で活躍し、今のような<アイドルの時代>を築きあげた。アイドルは、だれかの憧れの的として振る舞うだけでなく、お笑い、司会、キャスターなど様々な分野に進出し、活躍できるということを実際に示していった。一方のテレビも、ジャニーズのマルチな才能を借りて、エンタメ・メディアとしての進化を遂げた。元の大衆的な報道・娯楽メディアという立ち位置から、年々、扱うジャンルを細分化し、国民一人ひとりのニーズに応える多目的メディアへと変化した。


 本書では、長きにわたり共に歩んできた「テレビ」と「ジャニーズ」の歴史を総括。テレビとジャニーズの2つの軌跡を追った、現代メディア・アイドル論の最新版となる。(リアルサウンド編集部)