F1界のベテランで、以前マクラーレンのチームコーディネーターを務めていたジョー・ラミレスは、今年はチームの雰囲気がまったく違うと考えている。
前エンジンパートナーのホンダとの厳しい3年間を経て、ルノーと新たな契約を結んだマクラーレンは再びレーシングスピリットを蘇らせている。
1984年から2001年までマクラーレンで仕事をしたラミレスは、かつて所属したチームが今、トンネルの終わりに見える光に向かってレースを始めていると感じている。
「彼らはずっと幸せそうだ」と76歳のラミレスはスペインのラジオCadena Copeに語った。
「彼らはルノーのエンジニアたちととてもうまくやっている。ヨーロッパ人はよりオープンだからね。彼らは今を楽しみ、すべてのことを大きな情熱を込めてやっている。なぜならトンネルを抜ければ、また結果を出せるようになると知っているからだ」
多くの人々と同じくラミレスも、昨年レッドブルがルノーとともに出した結果が、2018年のマクラーレンにとって良いベンチマークになると考えているが、同時にプレッシャーとモチベーションもあると話す。
「彼らはこのエンジンで多くの表彰台と勝利を手にしてきたが、今年も同じような結果を出さなければならないだろう。なぜならルノーとプロストが言うところによれば、エンジンは昨年のメルセデスと同じレベルになるようだからね」
「もしかするとメルセデスが苦戦する一方で、彼らは驚くべきエンジンを作りさえするかもしれない。分からないが、希望はある」
1960年代初頭にF1で仕事を始めたラミレスは、フェルナンド・アロンソがマクラーレンF1を優先しつつも、トヨタからWECに参戦する決断をしたことを支持しており、アロンソには“レースをしたいというクレイジーなほどの熱望”があるに違いないと語っている。
「それがフェルナンドのやりたいことなので、(ザック・)ブラウンが手助けしているのだ。昔はF1ドライバーが、他のカテゴリーでも毎週レースをしているのを目にした。より多くの時間をレースに割いたほうがいいに決まっているというのが、私の考えだ」