TOYOTA GAZOO Racingは2月8日、2018年のモータースポーツ活動計画を発表したが、このなかでWEC世界耐久選手権に投入する改良型『トヨタTS050ハイブリッド』を初公開した。
2018年5月から2019年6月まで、年を跨ぐ“スーパーシーズン”という形式で開催される今季のWEC。引き続きスポーツカーレースの最高峰に位置づけられる同シリーズのLMP1クラスへ参戦するトヨタは、すでに2018/19年シーズンの参戦体制を明らかにしており、シーズン中2回のル・マン24時間レースを含む全8戦に2台体制で臨むとアナウンスしている。
2台のトヨタTS050ハイブリッドを駆る計6名のレギュラードライバーには2017年からル・マン出場の噂が絶えず、シーズンオフのルーキーテストで2017年型トヨタTS050ハイブリッドをドライブしたマクラーレンF1のフェルナンド・アロンソが含まれ、その起用発表は大きな注目を集めた。
そんなアロンソとともに8号車トヨタを駆る中嶋一貴とセバスチャン・ブエミ、7号車トヨタの小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ-マリア・ロペスがレギュラードライバーとして新シーズンで駆る最新マシンが今回、初公開された。
2017年型マシンの改良版となる2018/19年仕様は、これまでのトヨタLMP1と同様にトヨタの東富士研究所で開発されたハイブリッド・パワートレイン『THS-R(トヨタ・ハイブリッド・システム-レーシング)』を搭載し、四輪による回生と力行する駆動方式を踏襲しているが、エンジンやMGUモーター・ユニット・ジェネレーター、バッテリーなどの信頼性向上が図られているという。
外観ではタイヤハウス前方のフロントフェンダーを前方に伸ばすとともにフロントカウルを低く抑えていることから、2017年型のローダウンフォース仕様に近い印象を受けるエアロダイナミクス・デザインとなったほか、ノーズ、フロントカウルなどではカラーリングが刷新されている。
タイヤは2012年から一貫して使用しているミシュランを継続使用すると発表。公開された画像ではレイズの専用設計ホイールが装着されているのが確認できる。