トップへ

約60年の時を経て4Kデジタル・リマスター版で蘇る 『危険な関係』予告編

2018年02月08日 13:32  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 約60年の時を経て4Kデジタル・リマスター版で3月24日より上映される『危険な関係』の予告編が公開された。


参考:『危険な関係』予告編


 本作は、恋愛心理の駆け引きを巧みに描写したフランスの作家コデルロス・ド・ラクロの同名小説を初めて映画化したもの。これまでにスティーヴン・フリアーズやミロシュ・フォアマンのほか、日本や韓国など世界中で映画化や舞台化されている。本作のメガホンを取ったロジェ・ヴァディム監督は、原作の18世紀フランス貴族社会を現代パリの上流社会に置き換え、退廃的な官能美をスタイリッシュなモノクローム映像で描いた。


 音楽は、ピアノの最高峰セロニアス・モンク、当時人気を誇ったアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズなど、錚々たるミュージシャンによるモダン・ジャズナンバーが使用されている。本作が遺作となった名優ジェラール・フィリップをはじめ、昨年7月に逝去したジャンヌ・モロー、『男と女』のジャン=ルイ・トランティニャン、当時のヴァディム監督の妻アネット・ヴァディム、そして伝説的作家ボリス・ヴィアンが出演している。


 このたび公開された予告編では、全編にモダン・ジャズが流れる中、クールでシニカルなバルモン(フィリップ)と、シャネルの衣装に身を包むジュリエット(モロー)が登場。誰もが羨む理想的な夫婦が、互いの情事の成果を報告し合う奇妙な夫婦関係を続ける様子が映し出されている。


(リアルサウンド編集部)