東大の第一段階選抜試験の合格者が、2月7日、大学公式サイトで発表された。いわゆる「足切り」と呼ばれるもので、各科類の合格最高点と最低点も合わせて発表されている。
その中で注目を集めたのが、理科一類の最高点「900点」。東大の理系で必要なセンター試験5教科7科目をノーミスで通過したことになる。ネットでは「やばくないか」「本当にすごいな」など恐れおののく声が上がっている。
文一の最低点582点も話題に「俺も受かるじゃん」
首都圏に校舎を構える、あるベテランの予備校関係者も「満点は珍しい。記憶にある限りでは見たことがない」と驚く。
一方で、満点と合わせて注目を集めたのは文科一類の合格最低点だ。582点で通過している人がいるため、「600点以下で合格ってすごいな」「俺も受かるじゃん」などの感想が出ている。前述の予備校関係者は
「出願者が少なく、学内の規定倍率を下回ったか、上回ってもわずかだったのだろう。文一の点数が低いのはいつものこと」
とコメントしていた。東大の入学試験はセンター試験の点数を110点に圧縮し、二次試験の440点と合わせた550点満点で合否が出るが、582点でセンター試験を通過した人が二次試験で挽回し、最終的な合格を掴む可能性を聞くと「まず無理でしょうね」と答えた。
「文二の足切り最低点が上がったことにも注目すべき」
別の予備校関係者は、最高点と最低点以外にも注目すべき点があると指摘する。
「文科二類の最低点数が昨年より80点も上がっていることが一番大きいです。今年のセンター試験の難易度は昨年並みだったことを踏まえると、人気が上がったと考えられます。ここ2~3年は文系人気が復活していますが、中でも社会科学系への評価が上がっている、と考えて良いのかもしれません」
東大の二次試験は、今月25日から27日にかけて行われる予定となっている。