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勝間和代「ナイトタイムエコノミーは推奨しない」と持論 「日本人はちゃんと家に帰って家族団らんをしたほうがいい」

2018年02月07日 17:31  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ここ数年増え続けている外国人観光客。日本では夜楽しめる場所が少ないという不満に応え、夜間の経済活動「ナイトタイムエコノミー」を活発化させようという動きが目立っている。

これに対して、2月6日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、経済評論家の勝間和代さんが「健康状態が悪くなる」「あまりよくない」等とコメント。持論を展開した。(文:okei)

「国民に対する保健・病院・病気コストがすごく高くなる」

ナイトタイムエコノミーは「夜間市場」とも呼ばれ、国は経済成長を見込んでこれを推奨。訪日外国人をターゲットとした娯楽・文化施設の夜間営業拡充や、鉄道やバスの運行時間延長などを提案している。

意見を求められた勝間さんは、「程度問題なんですよ」と口を開く。全面的に批判はしていないものの、「要は、人間って夜働いたり起きていると、健康状態が確実に悪くなるんです」と指摘。

病院など、どうしても夜働かなければいけない所は働いたほういいが、わざわざエンタメためだけ、景気回復のためだけにやるとしたら、

「結局『国民経済』といいまして、国民に対する保健コスト、病院コスト、病気コストがすごく高くなったり、健康状態が悪くなったりするのであんまり良くないんですよ」
「だからバランスがすごく重要で、少なくとも日本人はちゃんと家に帰って家族団らんをしたほうがいいと思います」

と持論を展開した。

確かに、ここ最近はロイヤルホストが24時間営業を短縮するなど、飲食サービスでは縮小の動きが出ていた。この活動は真逆の取り組みだ。

「ナイトタイムエコノミー推奨は、生物として合っていない」

ナイトタイムエコノミーは世界的にも活発化しており、例えばロンドンでは「ナイトチューブ」という名称で地下鉄を24時間運行。ニューヨークではブロードウェイミュージカルを23時まで上映、アムステルダムでは「ナイト・メイヤー(夜の市長)」という制度を導入している。

日本でも都内のホテルがDJプレイを楽しめるバーを朝4時まで営業したり、金・土の開館を21時まで1時間延長する美術館もある。

しかし、ただでさえ人手不足が叫ばれる中、夜間に働く人を確保するのは難しいだろう。交代勤務で、なおかつ高額の夜間報酬が確保されるのかも疑問が残る。勝間さんが言うように、働く人の健康問題や防犯問題もある。

番組で勝間さんは、「若い人だけは、どうしても夜に出会いたいとかがある。そういうところだけを一部を残すような形で(やればいい)。」「必ずしもナイトタイムエコノミーを推奨することは、生物として合ってないんですよ」と力説していた。