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2017年にトロロッソF1起用を見送られたガスリー、当時は「怒りと悲しさを感じていた」と振り返る

2018年02月07日 15:42  AUTOSPORT web

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ガスリーは2017年の起用を見送られた際の気持ちを吐露した
ピエール・ガスリーは、トロロッソF1チームから2017年シーズンの開幕で起用しないと告げられた当初は怒りを感じていたと明かした。

 当時、2016年シーズンのGP2タイトルを獲得したばかりだったガスリーは、自分は数カ月のうちに間違いなくF1に昇格できるはずだと信じていた。だが、トロロッソはダニール・クビアトにもう一度チャンスを与えことを決定した。

 この決定はアメリカGPの開催地で、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコからガスリーへと伝えられた。

 ガスリーはF1公式サイトで、前回猛烈に怒りを感じたときはいつだったかという質問に対して「2016年のオースティンで、ヘルムートからトロロッソがダニールと2017年の契約を結んだと聞いたときだ」と答えている。

「それはフェアじゃないと思ったんだ。僕はGP2チャンピオンを獲得したところだった。あのときに感じたのは、怒り、失望、悲しみが入り混じった気持ちだったよ」

 ガスリーは、代わりに全日本スーパーフォーミュラ選手権参戦へと気持ちを切り替えることにしたが、2017年シーズンは最終戦の決勝レースが荒天により中止となり、タイトルにわずかに手が届かず終わった。

「悪天候のせいで、0.5ポイント差でチャンピオンの座を逃がしてしまった」とガスリーはため息混じりに話した。

「戦った結果10ポイント差をつけられた方が、台風のせいで0.5ポイント差のまま負けるよりもまだましだ」

 だが実は当時、ガスリーにとってはすべてが真の意味で一変していた。その3週間前、トロロッソはF1マレーシアGPと日本GPでクビアトを外してガスリーを起用することを決定し、待望のF1デビューが果たせることになったのだ。

 日本GPの次戦は開催日がスーパーフォーミュラ最終戦と重なっていた。ガスリーは日本に残る道を選んだものの、台風接近のために決勝レースが中止となり、石浦宏明のタイトル獲得が確定した。

 ガスリーはその後トロロッソに復帰し、シーズン最後の3戦を走り終えた。そして2018年、ブレンドン・ハートレーとのコンビでフルシーズンを戦うガスリーは、能力を証明しようとしている。

 ガスリーは、新たなチャレンジに期待をふくらませながら「また優勝トロフィーを集め始めるよ! 以前のトロフィーは全部取ってある。これからまたどんどん集まってくるようになるよ」と述べている。

 F1公式サイトで、過去や現在の著名人から自分の夕食会に招きたい人がいるとしたら誰かと聞かれ、ガスリーはアイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハー、そしてバラク・オバマの名前を挙げ、その理由についてこう説明した。

「彼らはみな変化をもたらした人たちだと思うんだ」

 ガスリーはまた、自分の好きなものはティラミスとルーレット遊びだと明かし、F1からの気分転換に最高なのはサッカーだと語った。しかし、もし自分が超能力を持てるとしたら空を飛びたいか、それとも透明人間になりたいかとの問いには、どちらかを選ぶことができなかった。

「両方だよ。会議で何が話し合われるか知りたければ透明になってこっそり部屋にもぐりこめばいいし、レースウイークにはパドックからそのまま空中に飛び出せるからね!」