リクルートマネジメントソリューションズは2月6日、上司の社外活動に関する意識調査を発表した。調査は昨年10月にインターネットで実施し、20~50代の正社員519人から回答を得た。
仕事一筋の「仕事人間」「会社人間」な上司より、ボランティア、地域活動、勉強会参加や育児などの"社外活動"が充実している上司の方が人間的にも魅力があると思うと回答した人は、20代一般社員で40.2%にのぼった。
40~50代管理職(32.3%)と比べると7.9ポイント高い結果となり、若手社員は"リア充"なボスを求めていると言えそうだ。
理想の上司、若手社員「早く帰る人」、管理職「プライベートも含めて付き合える人」
20代社員に"理想の上司"について聞くと、仕事は生活の中心ではなく「仕事は生活の一部」と考えている上司がいいと回答した人が75.3%。「早く帰る」も75.3%で、「人間的な幅が広い」も60.8%と高い。これらの数値は40~50代の回答をそれぞれ15~20ポイント程度上回っている。
一方、40~50代管理職は「職場で自分のプライベートの話をする」(59.7%)、「仕事だけでなくプライベートを含めて1人の人間として関係性を築きたい」(51.6%)という項目で20代社員を上回った。上司とは公私ともに付き合いたい、という人が多いようだ。
また上司が得た社外活動での学びを職場でも共有してほしいかについて聞くと、「とてもあてはまる」「あてはまる」「ややあてはまる」の合計が、20代社員で61.9%となった。部下は"リア充上司"から話が聞きたいようだ。
実際、"社外活動をしている人"と"そうでない人"に分けて「自分らしさ」「ワーク・ライフ・バランス」「適応感」「満足度」について聞くと、社外活動をしている人の方が仕事や職場に対して高い適応感をもち、仕事に満足している状態であることが分かった。上司も部下も"リア充"の方がいい、ということだろうか。