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ユマ・サーマン『キル・ビル』の衝撃クラッシュシーン公開し「隠ぺいは許せない」 タランティーノ監督も見解明かす

2018年02月07日 05:03  Techinsight Japan

Techinsight Japan

衝撃スタントシーンを公開したユマ(画像は『Uma Thurman 2016年11月11日付Instagram「Greetings from Barcelona!」』のスクリーンショット)
女優ユマ・サーマンがこのほど、映画『キル・ビル』の撮影中に起きたという衝撃のクラッシュシーンをインスタグラムに公開。木に猛スピードで突っ込み頭を抱える映像に「この時に負った傷は生涯癒えないもの」「許しがたい隠ぺい行為があった」と記し、制作にあたったハーヴェイ・ワインスタインらを名指しで痛烈に批判した。またこれを受け、同作品でメガホンをとりユマとの恋を噂されたこともあったクエンティン・タランティーノ監督もメディアの取材を承諾。「クラッシュ動画をユマが公開することは前から知っていた」とコメントし、自身の思いや後悔の念を明かした。

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このたびユマ・サーマンがインスタグラムを更新し、映画『キル・ビル』を撮影した際に起きたという衝撃クラッシュシーンを公開。このような文章を添えた。

「この状況が起きたのは、(制作側の)怠慢によるものに他なりません。犯罪の域に達するほどです。」
「しかし、(クエンティン・タランティーノ監督に)悪意はなかったのだと私は信じています。彼はこの件を後悔し、今もなお悔いているのですから。そして彼は、数年後にこの映像を私にくれました。いつの日か公開することができるようにね。」
「監督は、(この映像を私が公開すれば)自身にも火の粉が降りかかるのを承知のうえで、私に譲ってくれたのです。彼の勇気を私は誇りに思います。そして正しいことをした彼のことも誇らしく思っているのです。」
「しかしこの件につき、隠ぺい行為があったことは許しがたいことです。隠ぺいについて責任があるのは、制作者らであるローレンス・ベンダー、イー・ベネット・ウォルシュ、そして悪名高きハーヴェイ・ワインスタインのみです。」
「彼らは嘘をつき、証拠を隠滅し、彼らがもたらした生涯癒えぬ傷についても嘘をつき続け圧力をかける道を選んだのです。」

またユマは「隠ぺいは悪意のあること」と書き制作陣をさらに糾弾したほか、ハリウッドのエージェンシーCAAについても「(事故が起きた)メキシコに誰も派遣しなかった」「今後はクライアントをより大事に扱ってほしい」と綴った。

この件について、「撮影時に不安を感じていたユマに圧力をかけた」とされるタランティーノ監督は『Deadline』にこう語っている。

「(映像を公開することは)知っていたんだ。ユマとは話し合っていたから。そう、もうずいぶん長い間ね。あの事故で何が起きたのか、ユマはハッキリさせたがっていた。何年も経って『あの映像を手に入れてくれない?』と依頼された。15年が経っているけど、僕は映像を見つけだしたのさ。」
「見つけることができるとは、思っていなかったんだ。ハッキリと映っているよ、クラッシュした場面とその後の様子がね。ユマに映像を提供できてとても嬉しかった。」

しかしこの事故でユマは首に生涯癒えないダメージを負い両膝もひどく傷めたといい、監督は今も苦い気持ちを払しょくできずにいるという。

「(ユマにあのようなスタントをさせたことは)人生で最も悔いていることのひとつだ。」
「これまでユマは、あの映像を見ることさえワインスタインに拒否されていた。僕は映像を彼女に届けてやりたかった。彼女が自分の目で見て、どういう出来事だったのかを思い出せるようにね。」

ちなみにこの件について、ワインスタインの広報担当は早速声明を発表。「(隠ぺい行為があったとする)ユマの主張は事実ではありません」「この件でユマが苦い気持ちを抱いていたと初めて聞きました」としており、2人の関係が悪くはなかったと証明すべく「その後もユマはワインスタイン氏と3本の映画でタッグを組み、うち1本は今年公開予定だったのです」とも述べている。



画像は『Uma Thurman 2016年11月11日付Instagram「Greetings from Barcelona!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)