1972年/74年のF1ワールドチャンピオンで、CARTチャンプカーでも王座を獲得した経験をもつエマーソン・フィッティパルディ。彼の孫であるエンツォが、2018年にドイツのADAC F4選手権にフル参戦デビューすることが発表された。
エマーソンは同じくF1でも活躍したウイルソン・フィッティパルディを弟にもち、ウイルソンの息子クリスチャンもF1に参戦するなど、一家はレーシングファミリーと言える。一方、エマーソンの孫のピエトロ、そしてエンツォがレーシングドライバーとなっており、ピエトロは2017年にフォーミュラV8 3.5シリーズでチャンピオンを獲得した。
一方、16際になるエンツォは2017年にイタリアのFIA-F4に参戦し、ランキング10位に。今季は新たに、17年に3戦に出場したドイツのADAC F4に参戦することになった。16歳のエンツォが所属するのは、数々のトップドライバーを輩出したイタリアの名門プレマパワー・チーム。フェラーリの育成ドライバー『フェラーリアカデミー』の一員としてのフル参戦となる。
「シーズン開幕が楽しみで仕方ないよ。プレマパワーというプロフェッショナルなチームとともに、ふたたびADAC F4に参戦できることをとても嬉しく思ってるんだ」とエンツォ。「昨年、良い手応えが得られたゲスト参戦を経て、2018年は記憶に残るようなシーズンになると確信しているよ」と早くも気合十分だ。
2018年のADAC F4には、ラルフ・シューマッハーの長男ダービッドの参戦がすでに決定しており、有名F1ドライバーの二世・三世の参戦に、早くも注目と期待が集まっている。4月13~15日に開催されるオッシャースレーベンの開幕戦を皮切りに、オーストリアのレッドブルリンクを含む、ドイツ国内を中心に全7ラウンド21戦で争われる。