フェルナンド・アロンソは2018年、F1に加えてトヨタからWEC世界耐久選手権に参戦することが決定、超過密スケジュールが予定されている。しかしマクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、アロンソがこれに対応しきれないのではないかという懸念はないと語った。
マクラーレンは、F1を優先することを条件に、アロンソがWECに出場することを認めたため、アロンソはF1と日程が重なっているWECのレース、つまり2018年の富士6時間には参戦できない。それでもアロンソは3月末から11月末の間にF1の21戦、WECの4戦、合計25戦を戦うことになり、ル・マン24時間レースが開催される6月から7月にかけては、5週連続でレースに出場する。さらにWEC富士戦に関しても、アロンソが出場できるよう日程が調整される可能性がある。
ブーリエは、アロンソはこの多忙なスケジュールを何ら問題なくこなすと考えている。
「フェルナンドはプロのスポーツ選手であり、このスケジュールに対応する準備はできている」とブーリエはL'Equipeに対して述べた。
「昨年、フェルナンドは他チームからカートや他シリーズにも参戦し、レースをした週末は34に上る。彼はそうするのが好きなのだ」
アロンソがこれほどまで多くのレースに出たいと願うのは、F1で勝てないまま何年も過ごしてきた苦痛からではなく、今のF1では走行時間が制限されていることが原因であると、ブーリエは考えている。
「F1ではコストを削減するために、走行時間がどんどん減らされている状況だ」とブーリエは説明した。
「だがドライバーたちは、他のカテゴリーであろうと走れば走った分だけ、レースを戦う力を高く保てることを分かっている」
「ボスとして、この手の議論は歓迎だ」
「それにしょっちゅうレースをしていれば、誘惑も少なくなるし、気が散るようなことも減るだろう」