2月2~3日、レース・オブ・チャンピオンズ(RoC)がサウジアラビア・リヤドで行われ、国別対抗戦ではドイツが優勝。個人戦では元F1ドライバーのデイビッド・クルサードが優勝の栄冠を手にした。
F1を始め、WRC世界ラリー選手権やWEC世界耐久選手権、DTM、世界ラリークロス選手権など世界中のカテゴリーからトップドライバーたちが集い、複数の車種で競われるRoCは今年で30回目の開催。初の中東地域での開催となる。
今年は、2017年RoC個人戦の覇者であるファン・パブロ・モントーヤをはじめ、元F1ドライバーのクルサード、ル・マン24時間レース覇者のティモ・ベルンハルトが登場。さらにWRCやダカールラリーなどで活躍する中東出身ドライバーのヤジード・アル-ラジやカリッド・アル-カシミも参戦した。
2月2日、初日となるこの日は国別対抗戦が行われた。決勝ではチームドイツのベルンハルトとレネ・ラストが、チームラテンアメリカのモントーヤとエリオ・カストロネベスを下し優勝。チームドイツはRoC国別対抗戦で2連覇を達成、通算8勝目を手にした。
ラストは「最後のレースでは大きなプレッシャーを感じた。そのなかでファン・パブロ(モントーヤ)とのレースに勝利したんだ」とレースを振り返る。
「イベント全体が楽しかった。私が若い時に見ていたF1やWRC、その他さまざまなカテゴリーのドライバーと戦って勝ったんだ。まるで夢のようだよ」
翌3日には個人戦が行われた。決勝戦でクルサードは、世界ラリークロス選手権で活躍中のペター・ソルベルグを退けて個人戦初優勝。レースを引退した今も現役ドライバーと渡り合える実力をみせた。
クルサードは「昨日の国別対抗戦では3つのレースのうち1つしか勝てなかった。それを見て「父は年を取った」と思った私の息子はテレビを消してしまったんだ。なので彼にいいところをみせることができて嬉しいよ」とコメント。
「今日はとてもプッシュしたが、クリーンに走ることができたよ。一度壁に接触してしまったが、しっかりコース上に残ることができた。リヤドで初開催となったRcCに参加できたことは素晴らしいことだ。もうレースをしていない私がRcCに招待されたことにとても驚いている。しかし、こうしてレースができてとても嬉しかった」