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ロッテラーがフォーミュラEで初表彰台獲得。チームも1-2でランキングトップに

2018年02月06日 06:22  AUTOSPORT web

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フォーミュラE初表彰台を獲得したアンドレ・ロッテラー(テチーター)
2017/18フォーミュラE第4戦サンティアゴE-Prixは2月3日、チリ・サンティアゴ市街地を舞台に37周の決勝レースが行われ、今季からテチーターに所属してフォーミュラEにデビューしたアンドレ・ロッテラーは、僚友ジャン-エリック・ベルニュに次ぐ2位でチェッカーを受けた。

 開幕戦香港E-Prixはまさかの失格という、ほろ苦い結果から始まったロッテラーのフォーミュラEデビューシーズン。これまで3戦を終えてチームメイトのベルニュがコンスタントにポイントを獲得する一方、ロッテラーは第2戦香港で13位、第3戦マラケシュではリタイアと波に乗れずにいた。

 そんななか迎えた第4戦、ロッテラーは最初のプラクティスで5番手タイムをマーク。2回目の走行は16番手に留まったものの予選ではトップタイムを刻みポールポジションを争うスーパーポールに初進出を果たす。

 初ポールの期待が掛かったセッションだったが、5人のうち最後に登場したロッテラーはドライビングミスからマシン左フロントをタイヤバリアにヒットさせてしまう。

 この結果、ロッテラーは予選を4番手で終えることとなったが、3番手に入ったルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)がスタート前にインバーターを交換してグリッド降格ペナルティを受けたことでスターティンググリッドは3番手に繰り上がった。

 同日に行われた決勝では好スタートで予選2番手のセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)をパスしたものの1コーナーで5番手スタートのネルソン・ピケJr.(NIO・フォーミュラEチーム)にアウト側から交わされ3番手にドロップ。

 しかし、レース中盤までに2番手に再浮上したロッテラーは終盤戦、ポールスタートから首位を守り続ける僚友ベルニュに猛アタック。時に接触しながらコーナーに侵入していく白熱したチームメイトバトルは多く世界中のファンの視線を釘付けにした。

 最終的にふたりのポジションは変わらず、テチーターがワン・ツー・フィニッシュを達成。これが2014年に始まったフォーミュラEにおいて、同一チームによる初めてのワン・ツー・フィニッシュとなった。

「今日は素晴らしい日だった!」と語るのは自身初のポディウムフィニッシュを果たしたロッテラー。

「レースを制したベルニュ、そしてチームと一緒に初めてフォーミュラEの表彰台に立てて本当にうれしいよ」

 優勝にはあと一歩届かなかったものの「今日の2位という結果には満足している」と語ったロッテラーは、「シーズンはまだ長いし、僕たちは引き続き(チャンピオンを目指して)懸命に働き、一戦一戦を全力で戦っていく」と続けた。

 自身2度目の優勝を果たしたベルニュは「ポールポジションからスタートしてトップでチェッカー受ける。これ以上望めない結果を持ち帰れたことをチームに感謝したい」とコメント。

 また、「アンドレ(・ロッテラー)の初めての表彰台を祝福するよ」とチームメイトを労いながらロッテラーと同様に「残りのシーズンもハードプッシュを続けていく」と語った。

 第4戦をワン・ツー・フィニッシュで終えたテチーターは、チームポイントを一挙に46点加算。シリーズランキングポイントを89とし、マヒンドラ・レーシングを2ポイント上回ってチームランキング首位に浮上している。

 また、ドライバーズランキングでもベルニュがフェリックス・ローゼンクビスト(マヒンドラ・レーシング)を交わしてトップに立ったほか、ロッテラーもランキング18番手から同9番手にジャンプアップを果たした。

 2017/18フォーミュラE次戦第5戦メキシコは1カ月の3月3日(土)、メキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで開催される。