FIAフォーミュラワン世界選手権は2月5日、廃止を決定したグリッドガールに代わって、2018年から『グリッドキッズ』を導入すると発表した。
F1では「この習慣がブランド価値に共鳴するものではなく、現代の社会規範とはまったく矛盾していると感じている」として、1月31日に2018年からのグリッドガール廃止を決定。その後、この決定は世界中で話題となっていた。
そんななかFIAは5日、グリッドガールに代わって2018年からグリッドキッズという仕組みを導入し、「レース前の式典をファン、特に若者にとって適切かつ、興味深いものにすることを喜んで発表する」とFormula1.comに掲載した。グリッドキッズは現在日本でもスーパーフォーミュラや全日本F3選手権で採用されている。
この活動は、FIAと各国のASN(日本ではJAF)とプロモーターとともに実施され、レースウイークのなかで最もエキサイティングな瞬間を子どもやその家族に提供するとしている。
グリッドキッズに選ばれる子どもは、カートやジュニアフォーミュラ等に携わっている子どもたちのなかから、クジ引き等の手段で選ばれ、グリッドでF1ドライバーたちとともに立つことができる。
F1のコマーシャル・オペレーション・ディレクターのショーン・ブラッチスは「これは子どもたちにとって特別な瞬間になるはずだ。彼らはヒーローのそばに立ち、モータースポーツのエリートたちが進める準備を見る貴重な数分間を体験できるはずだ」と語った。
「彼ら自身がいつかその場にいられるように、ドライビングやトレーニング、習熟を続けるインスピレーションになるだろう」
また、FIA国際自動車連盟会長のジャン・トッドは「F1はモータースポーツの頂点であり、F1に至るまでのジュニアフォーミュラのピラミッドの頂点で、若手ドライバーの夢だ。したがって、我々のスポーツの将来のチャンピオンに、レースを始める時期に彼らのヒーローとともに立つ機会を与えられることを喜んでいる」と語った。
グリッドキッズはF1をはじめF2、GP3でも採用され、家族は決勝日にパドックにアクセスできるようになるという。