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自然と犬とヌードを撮影する北田瑞絵の初個展『一枚皮だからな、我々は。』

2018年02月05日 20:11  CINRA.NET

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北田瑞絵作品 ©KITADA Mizue
北田瑞絵の個展『一枚皮だからな、我々は。』が、2月8日から東京・高田馬場のAlt_Mediumで開催される。

1991年生まれ、和歌山在住の写真家・北田瑞絵。2014年に『第11回 写真1_WALL』のファイナリストとなり、2015年に『シブカル祭。』に出展。同年に『週刊プレイボーイ』で誌面デビューを果たし、翌年に『塩竈フォトフェスティバル2016』写真賞を受賞した。「女性の在り方に小さい頃から興味があって、写真を撮り始めた時に自然と被写体に選んでいた」という北田は、女性のヌードをはじめ、和歌山の自然や愛犬、家族との日常を被写体にした作品を発表している。

『一枚皮だからな、我々は。』は、北田にとって初の個展。昨年末に刊行された同名の写真集に合わせて開催される。2月11日には平間至と北田によるトークイベントを実施。詳細はAlt_Mediumのオフィシャルサイトで確認しよう。

■北田瑞絵のコメント
女性の在り方に小さい頃から興味があって、写真を撮り始めた時に自然と被写体に選んでいた。
ヌードを撮影させてもらったり会話をしたり、自分以外の女の子たちと向き合う時間が増えていった。
2014年夏、柴犬の男の子を家族にむかえることになった。
動物を飼うことは初めてではなかったけれど、自分の年齢のせいか、疑似的に子育てをしている気持ちになっていった。
犬と過ごす生活のなかで、家業の農作業を手伝うなかで、私のために裸になってくれている女の子たちと時を共にするなかで、人や自然との向き合い方が変わっていき、命について考える時間が自然と増えた。
自分が本当に撮っているものは何なんだろうと考えるようになった。
ヌードを通して視るものは“性”から“生”になり、彼女たちを通して命を視るようになった。
今、女の子も犬もみかんも植物もみんな、一枚皮をまとった命だと考えています。
ここにある写真には統一性がない色々な被写体が写っているように見えるかもしれませんがすべてが私の日常のなかにある命です。