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FE第4戦サンティアゴはベルニュが勝利。ロッテラーも初表彰台でテチータがワンツー

2018年02月05日 18:42  AUTOSPORT web

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FE史上初のワンツーを達成し喜び合うベルニュとロッテラー
チリ・サンティアゴで開催されたフォーミュラE第4戦。3日に行われた決勝レースは、ジャン-エリック・ベルニュがポール・トゥ・ウインで制し、アンドレ・ロッテラーが2位を獲得。テチータがワン・ツー・フィニッシュを達成した。

 予選から好調のテチータ。ポールポジションを決める5台によるスーパーポールポジションでは、路面コンディションが変わる難しいセッションのなか、ベルニュが安定した走りを見せポールを奪った。

 初ポール獲得への期待がかかったロッテラーは、アタック序盤にウォールに接触。なんとか走り切り4番手で終え、昨シーズンの王者ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポート・アプト・シェフラー)が10番手降格のため3番グリッドから決勝に挑んだ。

 快晴の中、第4戦サンティアゴePrix決勝レースのスタートを迎える。ホールショットはベルニュ。ロッテラーも好スタートを見せ2番手に浮上するも、アウトから伸びてきたネルソン・ピケJr.(パナソニック・ジャガー・レーシング)が1コーナーでロッテラーを交わす。


 後方では多重クラッシュでホセ・マリア・ロペス(ドラゴン・レーシング)がストップし、セーフティカーが導入される。

 セーフティカー中にファンブーストが発表。ディ・グラッシ、セバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)、そしてリタイアしてしまったロペスが獲得した。

 ベルニュ、ピケJr.、ロッテラー、ブエミ、サム・バード(DSヴァージン・レーシング)の順で、4周目ターン8のヘアピン終わりからレースは再開する。

 グリーンフラッグが振られるとピケJr.は積極的にベルニュにアタックするもオーバーテイクを許さず、徐々に差が広がり始める。

 ロッテラーはピケJr.を攻め19周目のターン3前でオーバーテイク。ピットストップ前に2番手に浮上。この周終わりでピットインに入るマシンが出始める。


 今回のサンティアゴePrixより最低ピットタイムが廃止。ピットで時間を待つことなく、マシンを乗り換え各車ピットアウトしていく。

 上位陣も20周目終わりでそろってピットイン。テチータ2台はワンツー体制を崩さずピットアウト。ピケJr.、ブエミと続き、ローゼンクビストが5番手と大きくジャンプアップする。


 後方スタートから上位に進出していたディ・グラッシだが、ピットアウト後のマシンにトラブル発生。コース上にストップし、ディフェンディングチャンピオンは今回もポイントを稼ぐことができずにレースを終えた。

 残り10周、ブエミはファンブーストを使いピケJr.に襲い掛かる。ターン3ではオーバーテイクできなかったが、ターン8で捉え3番手に。一方、ベルニュとロッテラーもテール・トゥ・ノーズで争い、ターン3でアウトから襲い掛かる。ベルニュがポジションをキープするも、ブエミも追いつき上位争いは混戦模様を呈す。

 31周目、再びブエミを交わそうとブレーキング勝負に挑んだピケJr.だったが曲がり切れずにポジションダウン。ロッテラーも同じターン3でコントロールミス。ベルニュに追突してしまうも、両マシンともに曲がり切りワンツー体制はキープする。

 ロッテラーはその後もトップを狙い続けるも、ベルニュが最後まで守り切り今季初優勝でランキングトップに浮上。2位にロッテラーが入り、フォーミュラE史上初のワン・ツー・フィニッシュを果たした。

 ブエミはバード、ローゼンクビストのアタックを守り切り、2戦連続の表彰台を獲得した。