BRエンジニアリングが開発する『BR1』。ドラゴンスピードとロシアのSMPレーシングが同型のシャシーを使用する。 2018/19年のWEC世界耐久選手権に参戦するドラゴンスピードは2月4日、LMP1クラスを戦う同チームのドライバーとして、今年1月に行われたロレックス・デイトナ24時間でポールポジションを獲得したレンジャー・バン・デル・ザンデを迎えると発表した。
昨年11月、G-ドライブ・レーシングのバナーの下、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズを制したドラゴンスピードは、ハイブリッド車のノンハイブリッド車を垣根をなくし、ひとつのクラスとして争うことになるWECのLMP1クラスへのステップアップを表明。
チームはこの発表に合わせて、2017年のELMSで同チームの21号車オレカ07・ギブソンをドライブしたヘンリック・ヘドマン、ベン・ハンリーのふたりを引き続き起用するとしていたが、今回、3人目のドライバーとしてバン・デル・ザンデを新たに迎えたと発表した。
コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラックDPiを駆り、アキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05 DPiを0.007秒差で逆転してポールポジションを奪ってみせたデイトナ24時間での活躍が記憶に新しいバン・デル・ザンデ。
かつてDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも参戦したオランダ人ドライバーは、近年IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのプロトタイプ・チャレンジクラス、トタル・スパ24時間、ニュルブルクリンク24時間などで活躍。2017年はIMSAシリーズの最高峰、プロトタイプクラスに初参戦してシーズン1勝を挙げたほか、11月にマカオで開催されたFIA-GTワールドカップでは『ホンダNSX GT3』をドライブしている。
「ドラゴンスピードとともに2018年のWECに参戦することに興奮している」とTwitterに自身のアカウントでコメントを投稿したバン・デル・ザンデ。
「小さい頃に夢見ていたル・マン24時間へのデビューがLMP1で叶うんだ! すべての関係者に大変感謝している!」と参戦決定の喜び綴った。
バン・デル・ザンデの加入によって全3名のドライバーラインアップが確定したドラゴンスピードは、すでに2017年のWEC最終戦バーレーンでお披露目された新型LMP1マシン『BR1』を走らせることを発表済み。
ただし、同じ『BR1』を使用することになるSMPレーシングとは異なり、ドラゴンスピードではダラーラとBRエンジニアリングが手掛けるシャシーに搭載するエンジンをAER製V6ツインターボエンジンから、LMP2のワンメイクエンジンを供給しているギブソン・テクノロジーの新型LMP1用V8自然吸気エンジンにスイッチする予定だ。
Welcome Back to the Future! Our @FIAWEC LMP1 Driver roster is complete👍🏻Click on Video...Some recognize that helmet 😜@24heuresdumans @gibsontech1 @DallaraGroup @benhanley85 @Rengervdz @henhed10 #10STAR @Michelin_Sport #oneteamonedream (super sub driver announced shortly 😎) pic.twitter.com/vQXGoHUbsB— DragonSpeed (@DragonSpeedLLC) 2018年2月4日