マレーシア人ライダーのズルファミ・カイルディンが、SICレーシング・チームよりMoto2クラスに参戦することが正式発表された。そのため、同チームのレギュラーライダーとして起用されていたハフィス・シャーリンが2018年の病気欠場を発表しているジョナス・フォルガーの代役として、モンスター・ヤマハ・テック3からのMotoGPレギュラー参戦となる模様だ。
SICレーシング・チームは2018年より、マレーシアの石油エネルギー大手のペトロナス社がメインスポンサーとなり、ペトロナス・レースライン・マレーシアというチーム名で、シャーリンの起用を発表していた。しかし、シャーリンは2月16日からタイ・ブリーラムで3日間行われるオフィシャルテストにヤマハ・テック3から参加するため、フォルガーの後任としてMotoGPクラスにフル参戦する可能性が浮上した。
シャーリンは、23歳のマレーシア人ライダー。2012年のMotoGP第16戦マレーシアGPのMoto2クラスへワイルドカード参戦したときは、ウエットコンディションのなか、3位表彰台を獲得。2017年はMoto2参戦に加え、チームカガヤマから鈴鹿8時間耐久ロードレースにも参戦した。
このため、シャーリンの後任としてSICレーシング・チームはカイルディンを起用することになったようだ。
カイルディンは2010年より世界GPフル参戦を開始、2015年まで125cc、Moto3クラスに参戦し、2012年のMoto3クラスでは2位と3位表彰台を1度ずつ獲得し、ランキング7位を得ている。2016年よりスーパースポーツ世界選手権(WSS)に転向したが、成績はあまり振るわず、2017年はランキング35位で終えていた。