トップへ

ルノースポール謹製のRRターボ、『ルノー・トゥインゴGT』がカタログに昇格

2018年02月05日 16:32  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

限定販売を経てついにカタログモデルに昇格した『ルノー・トゥインゴGT』
すでに伝説となっているかつての名車『ルノー・5(サンク)・ターボ』を思わせるリヤエンジン・リヤドライブの駆動方式を持ち、モータースポーツの名門ルノー・スポールが手がけた109PSのターボエンジンと専用チューンのシャシーを備えたコンパクトモデル、『ルノー・トゥインゴGT』が待望のカタログモデルに昇格。この2月22日から発売が開始される。

 2017年10月に限定車として導入され、瞬く間に完売を記録したこのコンパクトスポーツは、メルセデス・ベンツとのアライアンスのもと開発された車体構造を持ち、リヤエンジン・リヤドライブの駆動方式を採用。

 リヤコンパートメント下部には0.9リッター直列3気筒のターボエンジンが搭載され、これまでルノー・スポールが手がけてきた『ルノー・5(サンク)・ターボ』や、『ルーテシア・ルノースポールV6』といった、ミッドシップの伝説的名車たちと共通のリヤ駆動レイアウトを持ち、正確なハンドリングや広々とした室内空間など、スモールシティカーとしての特徴を兼ね備えている。

 ルノー・スポールにとっても久々の調律となるそのリヤ駆動のコンパクトモデルをベースに、エンジンはより省スペースな搭載方法を採用するため49度傾けた状態でリヤトレッド内にマウント。

 新たに左リヤフェンダーに採用されたサイドエアインテークは、取り付け位置を通常モデルのホイールアーチ上部からフェンダー部に移設したことで、ターボチャージャーに導入する新気の温度が12℃低下し、吸気流量も23%の向上を果たしている。

 この吸気効率改善によりターボチャージャーの回転数増加が可能となり、あわせて燃料ポンプを専用設計とし、増大した発熱量に対応するべくウォーターポンプも専用設計とするなど、本格的に手が加えられている。

 また、エキゾーストシステムも排気流の見直しと排気圧の改善を受け、新たにクロームデュアルエキゾーストパイプを装着。エンジンマッピングも変更された結果、最高出力は109PS/5750rpm、最大トルクは170Nm/2000rpmへと大きく向上している。

 ドライバーとエンジンを繋ぎ、そしてエンジンを通じてシャシーコントロールする役割を担うスロットルには『メガーヌR.S.』で培われた技術を採用。専用マッピングにより鋭いスロットルレスポンスによる素早い加速と、アクセルオフ時の素早い回転落ちを実現した。

 そのハイアウトプットのパワートレーンに組み合わされるトランスミッションは、思いのままの走りを実現する5速マニュアルトランスミッションと、デュアルクラッチ機構で素早い変速が可能な6速EDCの2種類を用意。

 エンジンの性能向上に合わせ、シャシーにもルノー・スポールの手により特別なチューニングが施され、ダンパーは減衰力設定が専用となり、アンチロールバーも強化。さらに、横滑り防止装置(ESC)は、標準モデルに比べ介入を遅らせ、曲がりくねったコーナーで後輪のスライドを感じることができるようチューニングされた。

 そのダイナミクス性能の高さを予感させるように、インテリヤもオレンジを取り入れたスポーティな意匠に統一。レザー調×ファブリックコンビシートには、ホワイト・オレンジラインとオレンジステッチを採用。レザー調ドアトリムにもオレンジステッチが施され、エアコン吹き出し口、シフトレバーブーツリングにもアクセントとしてオレンジが配された。

 ボディカラーには、はじける火の粉をイメージさせるオランジュ ブレイズM(オレンジ)と、月の表面のクールなグレーを表すグリ リュネールM(グレー)の2色が用意され、価格は5速MTモデルが229万円。6速EDCが239万円となっている。
ルノーコール:0120-676-365
ルノー・ジャポン HP:http://www.renault.jp