エレクトリックGTホールディングスは、電動GTカーによる新たなレースシリーズ『EPCSエレクトリック・プロダクションカー・シリーズ』の開催がFIAから正式に承認されたことを明らかにした。
EPCSは当初、EGTエレクトリックGT選手権と呼称されていた電気自動車によるレースシリーズ。米テスラ社のモデルS P100Dのワンメイクレースとして2017年11月の開幕が予定されていた。
実際には準備等の遅れから11月にシーズンが開幕することはなかったものの、1月末には使用するモデルS P100DがFIAクラッシュテストを通過しており、開催に向けて着実に歩みを進めている。
また、今回のFIA承認にあわせ、EGTホールディングスはEPCSのスポーティングレギュレーションやレースフォーマットの概要についても発表した。
EPCSの予選方式は3ヒート制を採用。決勝はデイレースとトワイライトレースの1大会2レース制となる。決勝レース距離はどちらも60kmで、マシンの最大馬力は778馬力、585kWの予定。
また、いくつかのサーキットでは各決勝レースウイナーとファン投票によって選ばれた2名の計4名がチャンピオンシップポイントをかけて1対1のドリフトバトルを行う”ドリフト・オフ”も開催するという。
EGTホールディングスのマーク・ジェメルCEOは「EPCSがFIAに承認されて、今日は我々にとって最高の日になった」とコメントしている。
「シリーズ開幕に向けて、FIAからサポートを受けられることを誇りに思う。また、スポーティングレギュレーションについても公開できたことを喜ばしく感じているよ。コンペティティブでスリリングなレースをお届けできるよう時間をかけて考え抜いたものだからね」
「3ヒート制の予選と2回の決勝レース、さらには(併催される)eカートやeスポーツなどを組み合わせて、ファンを興奮させるアクションをお届けする」
FIAの承認を受け、シリーズ開幕に青信号が灯ったEPCSだが、2月5日時点で新たな2018年開催スケジュールや参戦ドライバーの情報などは明らかにされていない。