2018年、WTCC世界ツーリングカー選手権が生まれ変わる形でスタートするFIA WTCRワールド・ツーリングカー・カップにセバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)が参戦。2台のフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRでシリーズを戦う。
WTCRは近年、安価なコストなどから世界中で爆発的に人気が高まっているTCR車両を使ったツーリングカーレース。年々、参戦するワークスチームが減少していたWTCCの後を継ぐ形で2018年にスタートする。
そんなWTCRにWTCCで2度のチャンピオン獲得経験を持つSLRが参戦する。WTCRの前身にあたるTCRインターナショナル・シリーズを2連覇したゴルフGTI TCRの2台体制となり、WTCCで活躍したロブ・ハフとメディ・ベナーニのふたりがステアリングを握る。
セバスチャン・ローブとともにチームを立ち上げたドミニク・ハインツは「我々にとって新たに生まれたWTCRは素晴らしいプラットフォームだ」と述べている。
「考え抜かれたテクニカルレギュレーションとプロモーターのユーロスポーツによるメディア戦略がうまくかみ合わさったシリーズだ」
「フォルクスワーゲン・モータースポーツには、すでに多くの成功を収めている理想的なマシンであるゴルフGTI TCRを供給してもらうことになった」
2012年のWTCCチャンピオンであるハフは「WTCRはなじみ深いサーキットでレースが行われるし、ゴルフGTI TCRは2017年にドライブした経験がある。今年はチャンピオン獲得が目標で、最終戦マカオでも勝利したい」とコメント。
2015年からSLRに所属し、2016年にはWTCCトロフィーでチャンピオンに輝いたベナーニも「TCRマシンは、これまでドライブしてきたクルマとはまったく違うものだけど、ゴルフGTI TCRで優勝争いに挑む準備はできている。開幕が待ちきれないよ」と意気込みを語った。
シリーズ発足初年度のWTCRは4月のモロッコ戦を皮切りに10ラウンド/30レースで構成。日本ラウンドは10月27~28日に鈴鹿サーキットで行われ、全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦と併催される。