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WRC:Mスポーツ、ドイツ戦、オーストラリア戦で54歳のセルデリディスをスポット起用

2018年02月05日 11:32  AUTOSPORT web

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ジョルダン・セルデリディスがドライブするフォード・フィエスタWRCのカラーリングイメージ
WRC世界ラリー選手権に参戦するMスポーツ・フォードは、8月の第9戦ドイチェランド、11月の第13戦オーストラリアでギリシャ出身のジョルダン・セルデリディスを起用することを明らかにした。

 2018年、フォードからの支援が強化されたMスポーツは王者セバスチャン・オジエと若手のエルフィン・エバンスをレギュラーとして起用し、フォード・フィエスタWRCを走らせている。

 また、レギュレーションではWRC最上位クラスに参戦するチームは1チーム最大3名までエントリーさせることができるため、Mスポーツはシリーズ全13戦中8戦で23歳の若手、テーム・スニネンを起用する。

 残る5戦はドライバーを入れ替えながら戦う方針で、第1戦モンテカルロ、第4戦ツール・ド・コルスではブライアン・ブフィエの起用を発表済みだ。

 今回、ラリー・ドイチェランドとラリー・オーストラリアでの起用がアナウンスされたセルデリディスは1964年生まれの54歳。2012年にラリーに参戦を開始し、翌年にWRCデビューした。

 これまでは主に下位クラスのWRC2クラスを主戦場としてきたが、2017年は旧型WRカーで争われるWRCトロフィーにステップアップ。シトロエンDS3 WRCでウイナーに輝いている。

「ワールドチャンピオンチームのMスポーツからサポートを受け、現在最強の強さを誇る最新鋭のフォード・フィエスタWRCをドライブできることをうれしく思う」とセルデリディス。

「素晴らしいチャンスを得たことを理解しているし、この機会を存分に生かすため入念に準備するよ」

「ラリー・ドイチェランドではトップ15に入り、ラリー・オーストラリアではトップ10入りを狙う。これが現実的な目標だと思っている」

「チームのアドバイスに耳を傾けながら、マシンのドライブを楽しみたい。最後にこんなチャンスを与えてくれた(Mスポーツ代表の)マルコム・ウィルソンや私をサポートしてくれているスポンサーたちに感謝したい」

 ウィルソン代表は「ジョルダンはセバスチャン・オジエたちがドライブしているのとまったく同じフィエスタWRCをドライブすることになり、与えられるツールやインフォメーションも同じものだ」と語った。

「彼のキャリアは知っているし、経験豊富なことも理解している。全力を尽くしてラリーを戦ってくれると確信しているよ。彼が自身初の最上位クラスポイントを獲得できるよう、我々は全力でサポートする」