そんな彼が恋い焦がれるのが、世界で最も偉大な作曲家と評されるジョン・アダムスの“the dharma at big sur.”という曲。信じられないほど複雑な構成に惹かれたライリー氏は、同時に4本の弦でこの曲を演奏するのは難しいと判断。6弦バイオリンの製作を決意する。
・完成したバイオリンによるリサイタルも決定 コストを大幅に抑えるため、3Dプリントの利用を思いついたライリー氏は、早速仲間を集め始める。デザイン担当は、機械エンジニアのダニエル・グッドウィン氏。当時ファウンドリーという、テキサス大学図書館と美術大学の共同施設で働いていた彼は、すぐこのプランに賛同。ライリー氏の夢をかなえるべく、チームに参加する。