ウイリアムズF1チームの元リザーブドライバーであるポール・ディ・レスタは、今シーズンにチームが経験の浅いラインアップを起用する決断をしたことに関して、かなりのリスクがあると考えている。
ディ・レスタは、ロバート・クビカと並んでランス・ストロールのチームメイトとなる有力候補のひとりだったが、最終的にシートはロシア出身の新人セルゲイ・シロトキンが獲得することになった。
ウイリアムズは、少なくともひとりは経験豊富なドライバーをラインアップに加えるというチームの伝統を破った。ディ・レスタはその選択には大きなリスクがあると考えている。
「ドライバーたちの経験値を考えると、このラインアップを選んだことにはリスクがある」とディ・レスタはRacerに語った。
「ランスの経験は1年だが、そこにシロトキンが加わるということは......。僕が重要だと思っているのは、すでにマクラーレンがチャンピオンシップでの主要なライバルとして存在すること、そしてコンストラクターとしてのルノーは、ウイリアムズのようなチームを打ち負かすことができるだろうということだ」
「(チームは)いまの勢いを維持しようとしているが、どう展開していくのだろうか? 月日が経つにしたがって、メルセデスエンジンでの経験の優位性は減ってくるので、これは難しい問題になる」
「だが出てきた結果よりも選択が肝心だ。基本的には、あがっている名前の中から経営陣が話し合いの席で、すべての要素を検討しながら最善(の選択)を行った」
ディ・レスタ自身はF1へのフルタイム復帰のチャンスを逃したわけだが、昨年末にクビカとともに受けたウイリアムズのテストではベストを尽くしたと考えている。
「(クビカとともにハンガリーで受けた)テストにはとても満足だった」と31歳のディ・レスタは語る。
「自分のテストにはとても満足だった。これ以上マシンで良いパフォーマンスは出せない、というようなタイミングがあった。自分のポテンシャルから最高の結果を出したと感じているし、彼らもそれを目にしたと思う」