元F1最高権威者のバーニー・エクレストンは、F1が2018年にグリッドガールを廃止する決断をしたことを批判している。
「彼女たちはショーの一部だ。ファンは華やかさを好む。彼女たちはショーの一部であり、見世物の一部なのだ」と87歳のエクレストンはSun紙に語った。
「グリッドガールを使えるようにするべきだ。ドライバーは彼女たちが好きだし、観客もそうだ。誰も気にかけてなどいない。美しい女の子がボードを持ってドライバーとF1マシンの前に立つことが、どうしたら誰かにとって不快なこととなり得るのか、理解できない」
エクレストンは、今回の件は人々が“上品ぶるようになっている”ことの一例だと付け加えた。
Sun紙のフロントページには、廃止の判断が“フォーミュラ・ダム”(馬鹿げた様式)であると表明されている。小見出しには“場を白けさせる者たちがグランプリのグリッドガールを禁止に”とある。
パートタイムでグリッドガールをしているシャーロット・ガッシュは、BBC Radio 5のインタビューでF1の判断に「うんざりした」と語り、以下のように付け加えた。
「腹立たしいです。F1は政治的に正しくあるために、少数派の意見に屈したのです。幸運にも私はすべての収入をグリッドガールの仕事に頼っているわけではありませんが、そうしている女性たちもいるのです」
「グリッドガールが、グリッド上で美しくあるための存在であることは知っています。でも私の役割は観衆と触れ合うこと。私たちはスポンサーの宣伝をするためにグリッド上にいます。私たちはこの仕事を愛していますし、取り上げられたくありません」
しかしながらシルバーストンのマネージングディレクターであるスチュワート・プリングルは、グランプリイベントにおいて“時代遅れ”なグリッドガールの慣習を終わらせるというF1の決断を支持している。
「グリッドガールを廃止するというF1の決断を、我々は心から支持する。それは時代遅れの慣習で、もはやこのスポーツに居場所はない」
プロフェッショナル・ダーツ・コーポレーションは先週、F1の決断に先んじて大会でウォークオンガールの使用をやめることを発表し、ウィメンズ・スポーツ・トラストは最近の動向を歓迎した。
「私たちはサイクリングやボクシング、UFCといったスポーツも、ダーツやF1に続くよう強く働きかけます」と同トラストは声明の中で述べた。
またこの団体は、ポディウムガール、リングガール、オクタゴンガールの使用についても再考するよう、他のスポーツに呼び掛けている。
「多くの人々がフェミニスト対モデルといった図式を描きたがっていますが、これはそのような話ではありません」
「2018年にそれぞれのスポーツ界において、女性がどのように評価され描かれるべきか、グローバル企業が熟考の上の判断を行なっているために変化が起きているのです。彼らの動きは大きな称賛を得るに値します」