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錦戸亮、人生初の鏡開きに大興奮! 映画『羊の木』初日舞台挨拶レポート

2018年02月03日 15:52  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2月3日、映画『羊の木』の初日舞台挨拶がTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催され、主演の錦戸亮(関ジャニ∞)をはじめ、 木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平、吉田大八監督が登壇した。


参考:『羊の木』初日舞台挨拶写真ほか


 山上たつひこ&いがらしみきおがタッグを組み、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した同名コミックを、『紙の月』 『桐島、部活やめるってよ』の吉田監督が映画化した本作。とあるさびれた港町にやってきた見知らぬ男女6人は、なんと全員“元殺人犯”。個性的なオールスターキャストによる、心揺さぶるヒューマン・サスペンスとなっている。


 錦戸は、この映画を食べものに例えると「すき焼き」だとコメント。「もしかしたら消化しにくいかもしれないですけど、時間が経てば経つほど染みてきたり、いろんな感覚に陥るような作品。見た人の数だけ答えがある」と本作の印象を語った。吉田監督も、同じく「飲み込みにくいし、感想を人に伝えにくい映画。僕も未だに、この映画について語る時は緊張するし、どう言えば相手に伝わるか探り探りで、言葉にしにくい」と話す。


 また、昨年末に亡くなった深水三章は、本作が遺作となったということで、北村は「この映画で、深水さんと同じシーンに出演できてうれしく思います。(初日を迎えて)深水さんも喜んでいるんじゃないかと思います」と、追悼の言葉を述べた。


 司会者からの「もし誰も知らない街で新生活を始めるとしたら、どんな職業に就いてみたい?」という質問に対して、錦戸は、「僕が興味あるのは、ペンキ塗りなどをする左官屋さん。職人技をYouTubeで見るのが好きで、細かい作業も得意。劇中で溶接をする機会があったんですけど、すごく楽しかった」と意外な回答。続く松田も、「この映画では運送業役をやってるんですけど、衣装も含めてだいぶしっくりきました。でも、方向音痴で(配達場所まで)たどり着けるかわからない……」と、俳優とはまったく異なる職業を答えた。


 木村は、芸能界に入る前はウェディング系のアルバイトをしていたそうで、「すごく楽しくて、事務所に入っていなければ未だにそこで働いていたかな。人の幸せを作って送り出す仕事って本当に素敵」と、過去にはプランナーになりたかったという夢を語る。ほかにも、「引きこもって家具などを作りたい」(北村)、「私も職人さんに憧れがあります」(優香)といったように、「職人になりたい」という声が多数。それを聞いて、錦戸は「こういう世界には職人気質な人が多いんじゃないですか?」と感想を述べた。


 撮影はそれぞれバラバラのスケジュールで、メインキャストが一堂に会するのはこの日が初だったという。公開初日にようやく顔を合わせられたことを記念して、酒樽を囲んで全員で鏡開き。鏡開きが初めてだという錦戸は、木槌片手に興奮気味な表情を見せていた。(取材・文・写真=まにょ)