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「H&M」多様性における新職に言及、広告巡る騒動受け設置

2018年02月02日 21:23  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

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H&Mが、ダイバーシティ(多様性)に関する新職を設置した。黒人の少年に不適切なスローガンが入ったスウェットを着用させたことが「差別的」と非難された一連の騒動を受けた新人事で、同社で内部コミュニケーションに携わってきたアニー・ウー(Annie Wu)を起用。今後多様性を受け入れた新しい組織の構築のための戦略的なプログラムを立ち上げ、H&Mグループ内の意識の向上を図っていく。

 新役職の名称は、「ダイバーシティー/インクルーシブネス グローバルリーダー(Global Leader for Diversity and Inclusiveness)」。ウーはこれまで「エンプロイー リレーションズ グローバルマネージャー(Global Manager for Employee Relations)」として人事に関わる業務に携わってきた人物で、1月16日付けで新職に就いた。ストックホルム本社に勤務し、グループCEOのカール・ヨハン・パーション(Karl-Johan Persson)の直属となる。グループは「H&Mにとって多様性および受容性(インクルーシブネス)はとても重要な項目です。私たちはこの領域においてグローバルリーダーを目指し、前進していきます」とコメントを発表している。 新人事は1月初旬にブランドの英国版ECサイト内で「ジャングルで一番クールなサル(coolest monkey in the jungle)」と文字が書かれたスウェットシャツを黒人少年モデルが着用した画像を掲載したことで「人種差別」だとソーシャルメディア等で非難された一連の事件を受けての対応。H&Mは全てのサイトで画像を削除し、商品の販売停止および謝罪を表明したが、南アフリカの複数の店舗が襲撃され一時閉店に追い込まれるなど騒動が起きていた。