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『FINAL CUT』亀梨和也×橋本環奈×栗山千明の三角関係、ついに修羅場に!?

2018年02月01日 19:42  リアルサウンド

リアルサウンド

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「いつも見てるのは、この四角の中だけ」。


参考:亀梨和也、“神”林遣都を追い詰める! 『FINAL CUT』第3話で描かれた“正義”


 1月30日に放送された『FINAL CUT』(カンテレ・フジテレビ系)の第4話「母を犯人にした男」。物語は、中村慶介(亀梨和也)が運営するメディア被害に関する通報サイト『MP.info.net』に、『ザ・プレミアワイド』のカメラマン・皆川義和(やついいちろう)に関する相談が寄せられることから始まる。彼は、かつて慶介の母・恭子(裕木奈江)を追い詰めたうちの一人。恭子の自宅に押しかけ、執拗にレンズを向けていたのだ。慶介は、次なるターゲットとして皆川への制裁を決意した。


 第4話では、“思い込み”がテーマになっていたように思う。今回、『MP.info.net』に相談を寄せたのは、子役・成田光喜の母親・佳代。ある映画のオーディションの最中に、主役に決まっていた人気子役の藤井ゆめが階段から転落し、全治2ヶ月の怪我を負ってしまう。その時に、ちょうど通りかかったのが、光喜だったため、世間から「ゆめちゃんを押したのは、光喜ではないか?」という疑いの目が向けられることに。光喜は事務所を通して否定するも、『ザ・プレミアワイド』の報道陣はしつこく追いかけてくるという。


 特に、カメラマンの皆川は、光喜に執拗にレンズを向け、追い詰めていく。光喜が小学校を休んでいることがわかると、彼の友達に声をかけ、居場所を突き止める。そして、母親が光喜の傍を離れた隙に、「君、光喜くん? ちょっと話いい? ゆめちゃんのことで」と彼に近づくのだった。逃げる光喜を追いかけ回し、階段の脇まで追い込む皆川。気づいた母親が駆けつけ、「何してるの? 警察呼ぶわよ!」と声を荒げるも、皆川は全く動じない。それどころか、光喜に向かって「ほんとのことを、正直に話した方がいいですよ」と、言い聞かせるように口にする。まるで“ゆめちゃんを突き落とした”ことが事実であるような口ぶりだ。


 そう、皆川は“ゆめちゃんを押したのは、光喜”と思い込んでいる。だからこそ、異常なまでにしつこく光喜を追いかけ回す。そして、世間もまた光喜が犯人だと思い込んでいた。だが、真実はこうであるはずだと思い込んでいるものの、加害者とされている光喜からも、被害者とされているゆめからも、その件についての発言が出てこない。100パーセント確証できるような何かが欲しい。だからこそ、光喜の口から「押しました」という言葉を聞きたいのである。まさに、『ザ・プレミアワイド』の司会者である百々瀬塁(藤木直人)が求めているニュース“人が見たいもの”、なのだ。それは、12年前に起き、恭子が犯人扱いされた“西新宿工場跡地保育園児殺人事件”も然りだろう。


 そして、光喜にもまた、あの日の真相を語らない理由があった。本当は、母親に内緒で飼っていたハムスターが逃げ出してしまい、それに驚いたゆめちゃんが転んでしまったという。だが、一度母親に飼っちゃダメだと言われていたハムスターが原因だったため、光喜は「もし、本当のことを言ったら、きっと、(ハムスターを)捨てられる。それに、ゆめちゃんが転んだのは、僕の責任だから。きっと怒られる。もう仕事もできなくなる」と思い込んでいたため、言い出せなかったのだとか。


 慶介は、皆川に“ファイナルカット”を突きつける時に言っていた。「いつも見てるのは、この四角(カメラ)の中だけ。その外で誰が傷つこうが、切り捨てる」と。私たちもまた、カメラに映っているものだけが、すべてだと思い込みがちだ。テレビやスマートフォンに映し出される情報だけを見て、好き勝手口にし、その外の世界は気にもしない。SNSが普及した今、相手に顔が見えないのをいいことに、軽い気持ちで何でも発言できる。自分たちの発言で誰が傷つこうが、どうでもいいし、そもそも誰かが傷つくということを考えたこともないのではないだろうか。自分が思い込んだ事柄が、真実だと思い込み、あいつが悪だと追い詰めるのだ。皆川のように、当事者をしつこく追いかけ回す者もいる。ある意味では、皆川は私たち視聴者を反映したようなキャラクターなのかもしれない。


 そして、慶介のことを“高橋マモル”だと思い込んでいる小河原姉妹の妹・若葉(橋本環奈)と、“吉澤ユウ”だと思い込んでいる姉の雪子(栗山千明)との三角関係にも、大きな動きがあった。慶介と雪子が話しているところに、若葉がたまたま通りかかってしまったのである。数日前から若葉は、「マモル、誰かいる。他の女」と思い込んでいたが、それは真実であった。だが、その相手がまさか自分の姉だったとは、予想もしていなかったはずだ。慶介と小河原姉妹の三角関係は、一体どう転がっていくのだろうか。(戸塚安友奈)