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機能服を追求する「テアトラ」初の直営店は"ラボ"をイメージ

2018年02月01日 17:13  Fashionsnap.com

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店内写真 Image by: FASHIONSNAP
上出大輔が手掛ける現代クリエーターのためのワークウエアメーカー「テアトラ(TEÄTORA)」が、初の直営店「TEÄTORA」の内部を2月3日のオープンに先駆けて公開した。


 テアトラは、クリエーターのパフォーマンス向上を目的に開発したプロダクトを展開するブランドで、2013年にボトム2型でデビュー。デスクワークの人のためのパンツや、ノマドワーカーのために複数のポケットを備えてあらゆる収納を可能にしたハンズフリーシリーズなど十数型を展開し、シーズンごとに素材や技術のアップデートを繰り返して発表している。価格帯はパンツが3万4,000円~4万2,000円、ジャケットが6万4,000円~7万8,000円、コートが7万2,000円~12万円と低価格ではないが男女問わず支持されており、特に編集者やカメラマン、建築家といったクリエーターから受けが良く、リピーターが多いという。現在、国内では人気セレクトショップをはじめとした120~130店舗、海外ではパリ、デンマーク、スウェーデン、韓国など約10店舗で取り扱いがある。
 デビューから約5年、ブランドの知名度も高まり「そろそろ空間を作ってイメージのアップデートができれば」(上出)と考え、直営店のオープンに至った。内装は、奥行きを生かして「飛行機の格納庫」をイメージした無機質な空間に仕上げた。店内では全コレクションのほか、新作の先行販売や限定色、一部仕入れの小物を展開。オープン時には大阪のセレクトショップ「Silver and Gold」のポップアップショップが出店する。
 昨今ECの利用者が増えているが、上出は「ECの方が便利だが、"便利=何でもできる"ではないと思う。店舗にきたからこそできる体験をセットで提供したい」とし、店舗は「商品を開発しているラボをイメージしていて、ラボの人たちから商品説明を受けるような体験を提供できれば」と話した。直営店を持つことで販路が確保できることにより、これまで手を出してこなかった開発費の高い樹脂系アイテムの製作にも取り組んでおり、将来的にはスーツケースなどの商品を展開する予定だ。

■TEÄTORA住所:東京都渋谷区神宮前2-13-4 第2渡辺ビル1F営業時間:12:00~20:00 水曜定休日TEÄTORA:オフィシャルサイト