トップへ

犠牲者150万人の政治的タブーを描く 『THE PROMISE/君への誓い』特別映像

2018年02月01日 15:12  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 2月3日に公開される映画『THE PROMISE/君への誓い』から、特別映像が公開された。


参考:『THE PROMISE/君への誓い』特別映像【動画】


 本作は、第一次世界大戦中に起きたオスマン帝国(現在のトルコ共和国)によるアルメニア人大虐殺を題材にした物語。150万人の犠牲者を出した同事件は、現在のトルコ政府が虐殺の事実を認めていないことから、政治的タブーとして扱われており、多くの人にとって“知られざる歴史”であり続けてきた。


 物語の中心となるのは、 アルメニア人のミカエル(オスカー・アイザック)と、彼の下宿先の娘の家庭教師をしているアナ(シャルロット・ルボン)、そしてアナの恋人でアメリカ人ジャーナリストのクリス(クリスチャン・ベール)の3人。本作では、激動の時代を生き抜いた彼らの人間ドラマと恋路、アルメニア人の命運が描かれる。監督は『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージが務めた。


 そして今回、キャストと監督が本作について語る特別映像が公開。同事件は、人類史上最悪の悲劇とされるナチスの“ホロコースト”が始まる約20年前の出来事なのだが、ジョージ監督は「アルメニア人虐殺には、男たちを強制労働収容所で働かす計画も含まれていた」とコメント。“なぜ人々は悲しい歴史を繰り返すのか”を問う本作についてベールは「直接目撃していなくてもその痛みは感じることができる」と振り返っている。(リアルサウンド編集部)