2017年シーズンを戦ったGULF NAC PORSCHE 911 2018年のスーパーGT300クラスに参戦するPACIFIC with GULF RACINGは2月1日、2018年の参戦体制を発表。昨年からドライバーをふたりとも入れ替え、久保凜太郎と石川京侍のコンビで参戦する。
PACIFIC RACING TEAMとGulf Racing JAPANがタッグを組み、GT300を戦っているPACIFIC with GULF RACING。2017年はGULF NAC PORSCHE 911としてジョノ・レスター、峰尾恭輔のふたりを起用して挑み、第1戦岡山で3位表彰台を獲得するなど6戦でポイントを加算して、ランキング8位を手にしている。
しかし、チームの体制発表に先立ち、レスターと峰尾は自身のTwitterで2018年はチームを離れると明かしており、新たに加入するドライバーに注目が集まっていた。
今回、チームに加わった久保は全日本F3-Nやポルシェカレラカップ・ジャパン、GAZOO Racing 86/BRZ Raceを戦ってきた新鋭。スーパーGTには2016年からフル参戦しており、昨年は31号車TOYOTA PRIUS apr GTをドライブした。
チームメイトとなる石川は2010年に全日本カート選手権SKFクラスでチャンピオンを獲得すると、その後はフォーミュラ・チャレンジ・ジャパン、全日本F3と着実にステップアップを重ねてきた若手ドライバー。
スーパーGTには2016年でスポット参戦を果たすと、2017年にフル参戦デビュー。エヴァRT初号機 Rn-s AMG GTをドライブし、チームの全戦完走に貢献した。
チームが使用するマシンはポルシェ911 GT3Rでマシン名もGULF NAC PORSCHE 911で変わらず。使用タイヤもヨコハマから変更はない。カラーリングもブルーとオレンジのガルフカラーだ。
メンテナンスは、PACIFIC RACINGと産学連携協定を結んでいる中日本自動車短期大学が担当。チーム監督は八代公博氏が続投し、神野元樹氏がエントラント代表、国江仙嗣氏がチーム代表を務める。
「スーパーGT参戦3年目のシーズンとなりますが、まずはチームに迎え入れて頂いた関係者の方々、またスポンサーの皆様に感謝申し上げます。昨年は自分にとって多くの学びがあった年でした」と語るのは、新たに加入した久保。
「そのなかで3位表彰台を獲得することもできましたが、自分自身足りないところを多く感じる1年でもありました」
「今年はPCCJへの参戦経験などもフルに生かし開幕までの準備を入念に進めて行きます。そしてチームメイトの石川選手と力を合わせ、貪欲に勝利を目指して戦います」
石川も「昨年素晴らしい成績を残されたPACIFIC with GULF RACINGで、今年は自分自身がドライバーとして参戦できることをとてもうれしく思います」とコメントしている。
「若手の僕たちを選んでくれたチームに対して『さらにいい結果をだす』と言う意気込みと同時に自分に対する心地よいプレッシャーでとてもワクワクしています」
「これまでに、さまざまなレースで学ばせていただいた経験をすべて生かし、チーム、応援してくださるすべての方々と一緒にレースを戦うという気持ちをつねに持ち、しっかりと結果につなげるよう、チーム一丸となり頑張りたいと思います」
■PACIFIC with GULF RACING 2018年参戦体制
参戦クラス:GT300クラス
ゼッケン:#9
エントラント代表:神野元樹
エントラント名:PACIFIC with GULF RACING
参戦車両:PORSCHE 911 GT3R
車両名:GULF NAC PORSCHE911
使用タイヤ:YOKOHAMA
チーム代表:国江仙嗣
チーム監督:八代公博
Aドライバー:久保凜太郎
Bドライバー:石川京侍
ガレージメンテナンス:NAC(中日本自動車短期大学)
チーフエンジニア:中居邦宏/牧野成伸
チーフメカニック:松井孝之
チームマネージャー:竹市朋世
レースクイーン:Pacific Fairies
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