日本法規情報は2月1日、「職場でのストレスについての実態調査」を発表した。調査は昨年12月に実施し、働く男女693人から回答を得た。職場でストレスを感じるかどうか聞いたところ、「はい」と答えた人が84%に上った。やはりほとんどの人がストレスを感じながら働いているようだ。
ストレスを感じる理由としては「人間関係」が57%で最も多く、2位以降の「仕事の量が多い」(15%)、「給料が妥当でない」(13%)を大幅に上回った。仕事量や給与の低さよりも、人間関係にストレスを感じる人の方が多いという結果となった。
理想の職場は「人間関係が良好」で「やりがい」があって「高給」
具体的には、人間関係の何にストレスを感じているのだろうか。最も多かったのは「噂話・陰口」(33%)で、「コミュニケーションのミスマッチ」(26%)、「仲間意識の低さ」(13%)が続いた。また、「人前での注意」(10%)や「飲み会の強制」(3%)を挙げる人もいた。
では、どのような職場が理想的なのだろう。最も多かったのは「人間関係が良好である」で45%。人間関係をストレスに感じている人が多いことの裏返しだろう。次いで、「やりがいを感じることができる」(21%)、「高い給料が貰える」(14%)が続いた。「残業がない」はわずか4%、「残業が少ない」はわずか3%しかいなかった。
上司に備えていてほしい資質としては「信頼できる」が41%、「積極的なコミュニケーションを取ってくれる」が19%、「親身に話を聞いてくれる」が17%だった。上司ときちんとコミュニケーションを取りたいと考えている人が多いようだ。
逆に、部下が備えるべき資質としては「業務遂行能力がある」(22%)と答えた人が最も多く、「責任感がある」(18%)、「コミュニケーション能力がある」(16%)を上回っている。仕事ができることが一番大切、という妥当な結果となった。