先週末のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第1戦デイトナ24時間レースにルーキーとして参戦したマクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソは、同じく初出場だった別のドライバーに大きな感銘を受けている。
アロンソは、ザック・ブラウン率いるユナイテッド・オートスポーツからロレックス・デイトナ24時間レースに出走した。結果は不本意だったものの、スポーツカーレースでの初めての試練を楽しんだようだ。
これまでF1世界チャンピオンに2度輝いているアロンソは、フロリダでのレースにも懸命に打ち込み、自分自身で耐久レースのコツを掴んだ。それでも、若いチームメイトであるランド・ノリスとフィル・ハンソンの走りには関心したと話す。
「チームメイトたちについて言うと、(僕にとっては)驚きではなかったが、ランドを知らない人たちはびっくりしただろうね。彼の働きは、チームワーク、事前準備、レースにおける集中力と、どれをとっても素晴らしいものだった」
アロンソは、マクラーレンF1チームでリザーブドライバーを務めるノリスが、油断の許されない夜間帯に雨中を走った際のスキルに言及した。
「夜間にウエットタイヤで1スティント走行したとき、僕たちはトップから1分遅れの5番手だった。その後、路面がダンプ状態のときに再びスリックタイヤに履き替えた。どちらもランドが走っているときで、トップとは27秒差だった」
「つまりウエットな状態の路面でも、自分にとって初めてのプロトタイプカーで、初めてのデイトナで、初めてのコンチネンタル製タイヤで、ランドは20周程度の間におよそ33秒も差を縮めたことになる」
「18歳という彼の年齢を考えれば、これはすごいことだよ」
今回ユナイテッド・オートスポーツがエントリーしたLMP2クラスでは、最終的に上位に挑むだけのスピードには欠けていたものの、チームの全体的な能力は十分にあったとアロンソは考えている。
「素晴らしいチームワークだった」
「まずユナイテッド・オートスポーツについて言うと、パッケージの競争力は他のいくつかのチームほどには高くなかったと思う。それでも僕たちは、レースでとても速かった」
「多分、楽に表彰台に立つことも可能だっただろう。チームのもう1台は表彰台を争ってプロトタイプクラス4位に入った。ユナイテッド・オートスポーツがチームとして成し遂げたことは、驚くべきものだ」
「僕たちの方はレース中にあまりにも多くのトラブルが発生した。それでもメカニックたちは集中していたし、レースの終わりまでモチベーションが途切れなかった。チームワークと貢献とは、そういうことだ」