心拍数の変化でストレスを測定するスマホアプリ「ストレススキャン」を提供するDUMSCOは1月31日、飲酒習慣とストレスに関する調査結果を発表した。
調査は今年1月、アプリ内でアンケートを実施。ユーザー7257人の回答と、心拍変動をもとにしたストレス数値(0~100で算出)の関係をまとめた。
直近一週間の飲み会頻度とストレス数値を見ると、「0回」と回答した人が最もストレスが低く、46.9。次いで「1~2回」(47.2)、「3~4回」(50.0)と回数が増えるごとにストレス数値が高くなり、「5回以上」は55.7となった。
高頻度の飲み会がストレスを生むのか、ストレスが飲み会の頻度を増やすのか
「5回以上」と回答した人の平均ストレス値は、「0回」より約2割高い。この結果について同社は「飲み会頻度が高まるほどストレス数値も高まる傾向は男女に共通する」といい、
「仕事上や付き合い上の飲酒機会がストレスの原因になっている場合と、ストレスが飲酒の頻度を高めている場合が想定されます」
と分析。また飲酒習慣のある4122人に、お酒を飲む際は「一人が好き」「数人が好き」「大人数が好き」のうち、どのシチュエーションが好きかを聞いた。すると男性の高ストレス者ほど「一人が好き」(52.0)と回答。
一人が好きな女性のストレス値も48.6で、選択肢の中で最も高い傾向がある。飲み会が増えるほどストレスが溜まり、そんなときほど一人で飲みたいというジレンマを抱える人の姿が浮き上がった。
以降、ストレス値が高かったのは「大人数が好き」(男性48.9、女性47.2)、「数人が好き」(男性47.5、女性45.5)と続く。
高ストレス者は「飲酒量を減らしたい、減らすべきだ」と思っているけど……
「酒量を減らしたいと思うか」という飲酒量への意識を聞くと、最もストレス数値が高かったのは「強く思う」と回答した人で、男性が55.1。女性も49.4と高い傾向にあるが、同社は「一般的に男性の方が日ごろから飲酒機会が多いことから、突出した結果になった」とコメントしている。
以降、「やや思う」(男性47.6、女性47.7)、「あまり思わない」(男性47.4、女性45.3)、「まったく思わない」(男性47.9、女性45.8)となっている。同社は、
「飲み会がストレスを誘発するパターンであれ、ストレスが飲酒に繋がるパターンであれ、いずれも高ストレス者は"飲酒量を減らしたい、減らすべきだ"と強く認識していることがうかがえます」
としている。