トップへ

中上貴晶、MotoGP公式テスト最終日はホンダRC213Vでのレースシミュレーションに挑戦

2018年01月31日 17:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

最終日はMotoGPクラスでのレースシュミレーションに挑んだ中上
2018年シーズン最初のMotoGPクラス公式テストが終了した。マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで1月28日から3日間にわたり行われたオフィシャルテストに挑んだ中上貴晶が、最終日の手ごたえを語った。

 テスト3日目は開始時刻の10時からドライコンディション。午後には路面温度が50度という暑さのなかで行われた。LCRホンダ・イデミツの中上は初日に2分0秒664で12番手、2日目は午前中に転倒を喫した影響でタイムを詰めることができず、2分0秒952で21番手。

 迎えた最終日は2分0秒071で初日のタイムを更新し14番手、3日間の総合順位としては15番手と3日目、総合ともにルーキー勢トップでテストを終えた。中上はこの日、9回の走行を行って14ラップの連続周回も実施。合計54周を走り込んだ。

 ちなみに中上が記録した3日目のタイムはトップのホルヘ・ロレンソがマークした1分58秒830から約1.2秒差。2分を切るタイムをマークすることはできなかったが、ホンダRC213Vで戦うレースの感覚をつかむことができたようだ。

「テスト3日目の今日も、しっかりと前進を果たすことができました。いい形でこの3日間のテストを締めくくることができてよかったです。体調も上々で、ラップタイムにもとても満足しています。あとほんの少しで1分59秒に届きませんでしたが、内容はとてもよく、今回はとても充実したテストでした」

「今日は、レースシミュレーションにも挑戦しました。とてもいい内容で、MotoGPでのレース周回について理解を深めることができました。バイクのフィーリングもよく、昨日からさらに進歩することもできました。この3日間のテストを終えて、次回のタイでのテストがさらに楽しみになってきました」

■カル・クラッチローは得意ではないセパンで3番手タイム

 中上のチームメイト、LCRホンダ・カストロールのクラッチローは1分59秒052のタイムをマークしてテスト最終日、3日間の総合順位ともに3番手でテストを終えた。

「ポジティブな1日だった」とクラッチローは最終日、そして今回のテストが満足のいくものだったと語る。

「3日間を通じた仕事の進め方に満足しているし、今日もよい1日となった。早い時間帯にプッシュしたけどコースコンディションがよくなかったから、タイムアタックのタイミングとしては正しくなかったかもしれないね。それに、ミスも犯してしまったし」

「全体的には、あまり得意ではないマレーシアでいいタイムが出せて本当にうれしいよ。今日はロングランもしたんだ。ユーズドのリヤタイヤを履いて、15ラップを走り切った。10ラップ目あたりからリヤタイヤが少し消耗していたし、フロントタイヤはボクの好みではなかった。テスト終盤はすでにボクたちのプログラムは終了していたから、アタックはしなかったよ」

 次回のMotoGPクラス公式テストは2月16~18日まで、MotoGP初開催の地となるタイ・ブリラムのチャン・インターナショナル・サーキットで行われる。