第56回ロレックス・デイトナ24時間レースにフェルナンド・アロンソを起用してスポット参戦したことで注目を集めたユナイテッド・オートスポーツは1月26日、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)内に設けられるNAECテキーラ・パトロン・ノースアメリカ・エンデュランスカップにフル参戦すると発表した。
マクラーレンF1のエクゼクティブ・ディレクター、ザック・ブラウンが率いるユナイテッド・オートスポーツは、27~28日にかけて行われたデイトナ24時間に2台のリジェJS P217・ギブソンを投入。
アロンソやマクラーレンのリザーブドライバーとなったランド・ノリスらがドライブする23号車リジェがブレーキトラブルなどの影響で総合38位/プロトタイプクラス13位に留まった一方、ブルーノ・セナらが駆る32号車リジェは表彰台に迫る総合4位でチェッカーを受けた。
そんなチームはレースウイーク期間中の26日、デイトナ24時間、セブリング12時間、ワトキンス・グレン6時間、ロード・アトランタ10時間(プチ・ル・マン)の4レースからなるNAECにフル参戦するとアナウンス。デイトナを戦った2台のリジェ製LMP2マシンのうち1台を使用して残る3イベントに臨む。
3~4名が起用されるとみられるドライバーラインアップは、デイトナで総合4位となったセナと、アロンソのチームメイトとして23号車リジェをドライブしたフィル・ハンソンが指名され、今後数週間以内にふたりのチームメイトとなる追加ドライバーが発表される予定だ。
「ユナイテッド・オートスポーツとともに新たなプログラムに挑戦できてうれしい。北米耐久カップでのレースが本当に楽しみだよ」と語るのは昨年のオフからチームに加わったハンソン。
「ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでの成功が裏付けるようにチームは本当に良い仕事をしている。僕自身、チームとうまくフィットしていると思うしレースに対するアプローチを楽しんでいるんだ」
また、近年スポーツカーレースで成功を収めているセナも「ユナイテッド・オートスポーツがプログラムを拡張を決めたのはとてもクールだ」と語り、「これまでのところチームは素晴らしい働きをみせてくれているし、このチームの環境は本当に面白いと思う」と続けた。
「NAECにおけるそれぞれのレースは、僕たちに異なるチャレンジを与えてくれるだろう。僕は残る3つのサーキットも経験しているからチームとフィル(・ハンソン)のスピードアップを助けるために、できることはすべてやるつもりだよ」
チームを率いるブラウンは「ユナイテッド・オートスポーツが北米で開催される4つの耐久レースに参戦することをうれしく思う」とコメント。
「フィルとブルーノ(・セナ)はオフからの短い期間でチームに本当にうまく溶け込んでいる。彼らが乗り込むマシンは素晴らしいラインナップとなるだろう」と期待感を示した。
ユナイテッド・オートスポーツが挑むTPNAEC第2戦『第66回モービル1・セブリング12時間』は3月14~17日、WSCC第2戦としてセブリング・インターナショナル・レースウェイ開催される。