エレファントカシマシのトリビュートアルバム『エレファントカシマシ カヴァーアルバム 3 ~A Tribute to The Elephant Kashimashi~』が3月21日にリリースされる。
エレファントカシマシをリスペクトするアーティストによるカバーアルバムの第3弾となる同作。参加アーティストは田島貴男(ORIGINAL LOVE)、manaka(Little Glee Monster)、SUPER BEAVER、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)、東京スカパラダイスオーケストラ×高橋一生、阿部真央、ドレスコーズ、クリープハイプ、斉藤和義、村越“HARRY”弘明の10組となる。ジャケットはうすた京介が担当。
東京スカパラダイスオーケストラ×高橋一生は“俺たちの明日”をカバー。高橋一生は「敬愛する、敬愛するエレファントカシマシさんです。しかも楽曲は、発表された当時、聴いて、聴いて、勇気づけられた『俺たちの明日』です。そして、演奏は大、大好きな東京スカパラダイスオーケストラさんです。夢の様です。身に余る大役をいただいて、つい腰が引けてしまいそうになりましたが、折角のお話です。ぐっと踏ん張って楽しく歌わせていただきました」と明かしている。
また谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)は「トリビュートのお話を頂いてスカパラメンバー一同気合いを入れて演奏しました」「最近知り合いになってメールを交わす間柄の高橋一生くんに歌って貰うように頼んだところ、本気で最高の歌を歌ってくれました。一生くんのエレファントカシマシへの愛情をびしびし感じました。少し嫉妬するくらい 笑」とコメント。
なお田島貴男は“今宵の月のように”、manakaは“悲しみの果て”、SUPER BEAVERは“四月の風”、菅原卓郎は“風に吹かれて”、阿部真央は“リッスントゥザミュージック”、ドレスコーズは“ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ”、クリープハイプ“さよならパーティー”、斉藤和義は“かけだす男”、村越“HARRY”弘明は“ファイティングマン”をそれぞれカバーする。
■田島貴男(ORIGINAL LOVE)のコメント
僕がポニーキャニオンからアルバムを出していた頃に、
エレカシもキャニオンに移籍してきて、
その最初のヒットシングルが「今宵の月のように」だったんですね。
僕は当時のディレクターからCDをいただいて聴いたんだけどすごくいい曲で驚きました。
彼らの曲はとてもメロディアスで言葉も端正。
力強いロマン主義を感じますね。
ところどころに個性である無骨な言葉とサウンドを散りばめてあるけれど、
計算されていてひとつひとつ曲を練り上げて作っているんだなと思いました。
なのでこのお話をいただいて嬉しかったです。
サザンソウルを意識してアレンジした「今宵の月のように」。
なんども歌い直しましたが、
ある朝寝覚めに歌った一本のテイクで決まりました。
東京の下町を歩きながら聴いてもしっくりするバージョンになったのではないかと思ってます。
■manaka from Little Glee Monsterのコメント
『悲しみの果て』を初めて聴いた時、この曲があれば今の私は大丈夫だと強く思えて、枯れるくらい泣きました。
あの日の私に、「悲しみの果てには、こんな素敵なアルバムに参加させてもらえる日が待っているよ」と伝えたいです。
■渋谷龍太(SUPER BEAVER)のコメント
出会いは何となくいつの間にか。のめり込んだのは齢15を過ぎてから。
強さと弱さの振り幅がとてつもなく大きくて、どうしようもない程人間っぽくて。
伝えるなら、伝えることが出来るなら、こんな風になりてエな、と、
そんな風に背中を見ていたバンドの、一番好きな歌。
光栄です。
■菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)のコメント
エレファントカシマシに出会ったのはラジオにかじりついて音楽を聴いていた13才の頃でした。
「風に吹かれて」もそうやって耳にした曲です。懐の深い曲だなあと思ってはいたけれど、自分で歌うことでより強くそれを感じました。
レコーディングしたのは海のすぐ近くのスタジオでした。
実は録音もしてくれた9mmの滝君のホームスタジオなのですが、作業の合間「風に吹かれて」が耳に残ったまま眺める海は、エレカシの音楽にとてもしっくりきていました。
いちリスナーとして、ひとりのバンドマンとして今回参加できたことを光栄に思います。
デビュー30周年、心からおめでとうございます。
■谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)のコメント
エレファントカシマシの活躍ずっと嬉しく思ってます。
メンバーさん全員、自分と同じ年ということもあり、彼らの活躍に励まされ、刺激を受けてもいます。
宮本くんとどこかしらで会う度に、二言三言交わすのもいつも楽しみです。
年々さらにファンになっていく自分もいます。
そんな折、トリビュートのお話を頂いてスカパラメンバー一同気合いを入れて演奏しました。
そして、最近知り合いになってメールを交わす間柄の高橋一生くんに歌って貰うように頼んだところ、本気で最高の歌を歌
ってくれました。
一生くんのエレファントカシマシへの愛情をびしびし感じました。少し嫉妬するくらい 笑
自分達にとってもとても大切な一曲に仕上がったので是非聴いて楽しんで貰えたら嬉しいです。
■高橋一生のコメント
敬愛する、敬愛するエレファントカシマシさんです。
しかも楽曲は、発表された当時、聴いて、聴いて、勇気づけられた「俺たちの明日」です。そして、演奏は大、大好きな東京スカパラダイスオーケストラさんです。夢の様です。
身に余る大役をいただいて、つい腰が引けてしまいそうになりましたが、折角のお話です。ぐっと踏ん張って楽しく歌わせていただきました。最高です。ありがとうございました。
■阿部真央のコメント
エレファントカシマシ様、ファンの皆様、デビュー30周年本当におめでとうございます。
大好きな曲である「リッスントゥザミュージック」を、僭越ながら心を込めてカバーさせて頂きました。一歌手として、また一フ
ァンとして、大変に幸せです。今回頂いた奇跡的なご縁に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
■志磨遼平(ドレスコーズ)のコメント
エレファントカシマシとの出会いは1996年、ぼくが14歳だった頃と記憶しています。とある音楽雑誌のインタビューで2、3のミュージシャンが異口同音に「尊敬するシンガーはエレファントカシマシの宮本浩次さん」と発言していたことでその名を知り、そこに『悲しみの果て/四月の風』のシングルが発表されたのでした。
19歳になって上京したばかりの頃は、日がな一日『sweet memory~エレカシ青春セレクション~』を聴いては涙する、という情けない暮らしを送っていました。はじめて味わう「生活」や「労働」のいかんともしがたさにくじけていたぼくの心の拠りどころは、故郷の思い出と宮本さんの歌だけでした。
思い出深い楽曲は山ほどあれど、いざ自らが録音するとなるとなかなか決めがたく(なにより、おそろしい程レンジの広い宮本さんのメロディは歌いこなす事すら困難です)今回はいくつもの候補の中から“ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ”を選びました。ぼくがどれだけエレファントカシマシの楽曲に救われてきたかを思えば、こんな光栄な機会はありません。
■クリープハイプのコメント
バンドが苦しい時代によく聴いていたアルバムの曲なので、感慨深いです。
巡ってきたこの機会を大事にして、良い作品を残したいです。
悔いのないよう、しっかり頑張ります。
■斉藤和義のコメント
エレカシ30周年おめでとうございます!
エレカシのメンバーとは1966年生まれで同い年ということもあって昔から気になっている存在でしたが、ここのところご一緒する機会も何度かあったしりて刺激をもらってます。
今回の「かけだす男」はまさにかけだす男のイメージのアレンジでやってみました。
これからもよろしくお願いします!
■村越“HARRY”弘明のコメント
原始的な力に溢れているかの様な勢い、手応えを感じる。
閃きが閃きを呼んで、形になった様な趣がある。
こういうのを作れる奴はそう多くないと思う。
エレカシ、30周年おめでとう。
■うすた京介のコメント
初めてエレカシと出会ったのは上京してすぐの19歳の時。以来20数年間、僕の漫画家人生はエレカシと共にあったと言っても過言ではありません。
孤独、焦燥、憂い、怒り、ふがいなさ、男らしさ、それとちょこっとの希望。エレカシ聴いてる時はたぶんみんなこんな顔してるんじゃないかな、というイメージで描きました。
30周年、本当におめでとうございます。