東京オートサロン2018に展示された横断幕には、日本ラウンド開催を求めるファンがメッセージを残した 2019年に日本国内でのWRC世界ラリー選手権開催を目指す『WRC世界ラリー選手権日本ラウンド招致準備委員会』は1月30日、開催予定地である愛知県・岐阜県の関係市区町村担当者を招いた説明会を実施。このなかで大会名称を『RALLY OF JAPAN(ラリー・オブ・ジャパン)』として検討していることがわかった。
1月12日に千葉県・幕張メッセで行われた東京オートサロン2018で明らかにされたWRC日本ラウンド招致計画と招致準備委員会の発足。現在は関係各所との調整を進めながら、2018年9月のFIAカレンダー登録申請、11月のリハーサルイベント開催に向けて活動を行っている。
その準備委員会が30日、愛知県内でWRC日本ラウンド開催時にSSやサービスパークが設けられる予定の名古屋市や豊田市、恵那市などの自治体関係者を招いての説明会を行った。
説明会で配布された資料のなかで、準備委員会はWRC日本ラウンドの名称を『RALLY OF JAPAN(仮称)』として検討していることを明かすとともに、「日本のカラーを色濃く打ち出し、愛知・岐阜の地域性を組み込み、特色際立つイベントを計画したい」としている。
検討中の案としては、オートサロンでも明らかにされているように、愛知県長久手市にある『愛・地球博記念公園(モリコロパーク)』をヘッドクォーターとして利用し、サービスパークやギャラリーステージを置いたSSの実施を検討するとのこと。
また、中部地域には城郭や寺社仏閣など歴史的建造物が多く存在することを踏まえ、これらをリエゾン(移動区間)やグルーピングエリアに組み込むことで、観光誘致につなげたいとの考えを示している。
関係者によれば、世界規模のイベントということもあり説明会に参加した自治体関係者も熱心に資料を読み込んでいたという。今後も準備委員会と関係自治体が連携して、2019年のWRC日本ラウンド開催に向けて作業を進めていく。