1月25~28日に行われたWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロで総合2位、3位を獲得したTOYOTA GAZOO Racing WRT。チーム代表のトミ・マキネンは、この結果を「過去12カ月で最高のもの」と表現した。
シリーズ復帰2年目を迎えたトヨタは、ここ数年でもっとも難しいコンディションとなったラリー・モンテカルロで序盤から上位を争い、最終SSにはオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2番手、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWR)が総合3番手、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手で臨んだ。
この最終SSでは、ラッピが泥などが散乱したコーナーで曲がりきれずにコースオフしたため総合7位までポジションを落としたが、タナクとラトバラはポジションを守りきってフィニッシュ。2018年初戦をダブルポディウムで飾るとともに、チームランキングでMスポーツ・フォードと首位タイにつける好スタートを切っている。
WRC.comに対し、マキネンは「この結果はチームにとって、もっとも力強い結果だ。なぜなら、ここ(モンテカルロ)はホームではないからね」と語った。
「(昨年優勝した)ラリー・フィンランドも素晴らしい結果だが、フィンランドはホームイベントだった。しかし、今回は状況が違い、我々のドライバーたちがどれだけレベルの高い布陣かが分かる」
「エサペッカの最終SSでのミスを除けば、あれだけ難しいコンディションにもかかわらず、大きなミスはなかったんだ」
「そして、タナクのパフォーマンスには心の底から驚かされた。彼は自分の仕事に集中していて、一切ドラマを起こさない走りをみせた。彼のエンジニアとも話をしたが、タナクは仕事がしやすい相手だと言っていたよ」
「タナクが少しでも早くチームに溶け込めるように尽力してくれたチームスタッフたちに感謝したい。彼は4日間のテストだけで本戦に臨んだ。それだけクルマへの理解が早かったんだ」
また、マキネンはラリー・モンテカルロの結果からドライバーズタイトルとチームタイトル獲得が現実味を帯びてきたと述べている。
「シリーズチャンピオン獲得に向けて戦い続けられると強い自信をもっている。ヤリ-マティとオットはドライバーズランキングで好位置につけているからね」
「そして3人のドライバー全員がポディウムを争えることがわかった。つまり、マニュファクチャラーズタイトル獲得も不可能ではないんだ」