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独身でいる理由、男性の4割「結婚資金が足りない」 女性は年代が上がるにつれ「自由を失いたくない」が増加

2018年01月31日 07:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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マッチングアプリ「Omiai」を運営するネットマーケティングは1月29日、結婚に関する調査結果を発表した。調査は昨年9月に実施し、Omiaiユーザーの男女4315人から回答を得た。同調査の質問は「平成25年厚生労働白書」の結婚に関する意識と同じ内容となっている。

「いずれ結婚するつもり」と回答した人は、男性で97.4%、女性で98.4%となっている。この数値は厚生労働白書内で言及されている出生動向基本調査と比べ、男性で11.7ポイント増、女性で9.1ポイント増となっている。

「相手に巡り会わない」「異性とうまくつきあえない」も多数

世の中には結婚したいと思っている人が多い一方で、未婚率が上昇している。「いずれ結婚する」と回答した人に独身でいる理由を聞くと、男女ともにすべての年代区分で「適当な相手に巡り合わない」が多かった。

男性は18~24歳で55.2%、25~34歳で80.0%、35~39歳で84.6%と年齢が上がるにつれ割合が増えている。一方女性は、18~24歳は69.6%だが、25~34歳で90.3%、35~39歳で88.8%と9割近くが回答している。

また男女ともに「異性とうまくつきあえない」(各年代男性4~5割、女性4~6割)が高い傾向にある。次いで男性は「結婚資金が足りない」が4割程度、女性は年齢を重ねるにつれ「自由や気楽さを失いたくない」の割合が増え、18~24歳で28.6%だったのが、35~39歳で56.9%となっている。

適当な相手に巡り会ったとして、1年以内に結婚することになった場合、何が障害になるかを聞くと、男女ともに「結婚資金」(男性68.0%、女性44.9%)が最多で、次いで「職業や仕事上の問題」(34.2%、42.3%)となった。

大事なのは「出会いを増やす」「異性と話す経験を積む」「経済力か家事力アピール」

「パラサイト・シングル」「婚活」などを生みだした中央大学文学部の山田昌弘教授はプレスリリースで、そもそも日本は未婚者の結婚意欲が高く、一生結婚するつもりのない人は1割程度だと説明する。また、

「欧米では、恋人となっても結婚するかどうかは分からないので、マッチングサービスでも、交際相手を求めるものが一般的である。日本では、結婚を前提とした交際を望む人が多いことがわかる」

と分析している。しかし、独身でいる理由については消極的な理由(適切な相手に巡り会わない、異性とうまくつきあえないなど)が多いのが特徴だ。そのような人に対して山田教授は、

「まず『自然な出会い』を待っていても、なかなか相手が現れないことを理解してもらう必要がある。そして、積極的に出会いの機会を増やすことが、特に女性に対しては求められる」

とアドバイスしている。また

「『異性とうまくつきあえない』という人には、とにかく、異性と話す経験を積むことが、そして、自分を客観的に見てくれるような"恋愛の先輩"のアドバイスを聞くことが重要」
「経済的な問題に関しては、共働きを前提として女性も経済力をつけ、男性は家事などができることをアピールすること」

とも解説した。