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不妊治療のどういうところがツライのか 具体的に教えてくれる深キョンドラマに視聴者から「ありがたい」の声

2018年01月31日 07:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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「不妊治療はなかなかツライ」―。どちらかといえば、ネガティブなイメージのある不妊治療だが、実際に「どういったことがツライのか」ということを具体的に伝えてくれるメディアは意外にも少ない。特に男性からしてみれば「なんとなく大変そうだなァ」ぐらいの印象でしかないことも多いのかもしれない。

そんな中、ついに不妊治療の実態を描いたドラマが始まった。深田恭子主演の「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系)である。すでに視聴者からは「こういうところまで不妊治療に踏み込んでくれるドラマはありがたい」などという声が上がっている。(文:みゆくらけん)

「卵管造影検査」にくじけそうになる深キョンに共感


2回目の放送(1月25日)では、不妊治療を始めた人の最初の大きな関門「卵管造影検査」についてのシーンがあった。この検査は卵子と精子が出会うために重要な場所である卵管がちゃんと通っているか(詰まりがないか、問題がないかなども)を調べる非常に大事な検査だが、「痛みが強い」ことで有名だ。

ネットで「卵管造影検査」と検索すると、

「痛すぎて失神した」「もう二度とやりたくない検査」
「痛みで椅子から転げ落ち額を強打」「激痛過ぎて検査中止になった」

など恐ろしいコメントに当たりまくる。約1年前にレディースクリニックの扉を叩いた筆者も受けたこの検査。実際に受けた痛みの感想は「思っていたより痛くなかった」だが、事前にネットで目にした恐ろしい感想コメントにはビビりまくった。恥ずかしながら、検査当日は心因性の発熱まで起こった始末だった。

そんなふうに、わりと初期からツライ検査にぶち当たる不妊治療。ドラマの深田恭子もやはりこの検査についての情報をネット検索してしまい、恐怖心から「自分でやりたいって言って始めたことなのにくじけそう」だと漏らしていた。わかる、わかるよその気持ち!と深キョンにエールを送りたくなったのは筆者だけではないはずだ。

夫役・松山ケンイチももいい 不妊治療に対する夫婦の微妙な温度差も描写

ドラマの中では他にも「フーナーテスト」という、これもまた初期に行われることの多い検査にも触れていた。この検査は性交後12時間以内(子宮頸管内に精子が残っている状態)にクリニックに着いていなければならないという、まァなんとも「生ナマしい」検査である。

そもそも大前提として、「他人(医師)に蛍光灯の下で下半身を晒す」という羞恥心もあることも忘れないでほしい(回数を重ねるごとに薄れてはくるものの)。それを毎回毎回診察や検査の度に、しかも時には痛くてツライ思いもするという女性の苦労はやはり大きいものだと思う。女性として、ぜひ男性にもじっくり見ていただきたいドラマだ。

ドラマの中の深キョンは、そんな女性の繊細な気持ちを上手に演じている。夫役の松山ケンイチの演技も自然で良い(私生活では3人のパパという正反対の立ち位置であるが)。

不妊治療に対する夫婦の微妙な温度差もしっかりと描かれており、「ほんとは嫌になってきてるんじゃないの?(排卵日は)今日だよって言われて義務みたいに(子作りしなくちゃいけないって)感じてさぁ」という深キョンの言葉に「バレてるよ~」と漏らすシーンなどなかなかリアルであった。視聴者からも

「旦那の気持ちもわかるいいドラマ」「子作り子作り言ってると旦那はやる気なくすよね」「妊活中の奥さんの圧と旦那の気持ち、本当にこんな感じだろうね」

などという声が集まっていた。