トヨタは1月30日、WEC世界耐久選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racingの2018-19シーズンのドライバーを発表し、フェルナンド・アロンソが8号車のドライバーとして正式に起用されることを明らかにした。
世界三大レース制覇を目指すアロンソが、2018年のル・マン24時間で最も勝利に近いマシンのシートを手に入れることになった。トヨタは30日、2018-19年に開催されるWEC“スーパーシーズン”のドライバーを発表したが、アロンソが8号車のドライバーとして起用されることになったのだ。
今回、トヨタは2台体制で参戦するそれぞれのドライバーを発表しているが、7号車についてはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペスという3人で2017年から変更なし。一方、8号車はセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、そしてアロンソという組み合わせに。昨年までドライブしていたアンソニー・デイビッドソンは、リザーブ兼開発ドライバーとしてチームに残るとしている。
アロンソは5月に開催されるWEC開幕戦スパ6時間がLMP1でのデビュー戦となり、F1と日程が重ならない2018-19シーズンのすべてのWECでのレースに参戦するという。
「ル・マン24時間レースに初めて参戦できることをとても嬉しく思っているよ。ル・マンは以前から参戦を夢見てきたレースだ。耐久レースは、F1のようなスプリントレースとは違うけど、デイトナ24時間ではその一端を経験し、本当に楽しむことができた」とアロンソ。
「耐久レースで豊富な経験をもつセバスチャン、一貴のふたりから学びながら、ともにレースをするのが楽しみだ。短時間で学ばなければいけないことも多いだろうが、心の準備はできている。開幕戦を迎えることを心待ちにしているよ」
また、アロンソを起用することになった村田久武TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表は「新加入のフェルナンドはWECではルーキーになりますが、長年に渡るトップレベルでの活躍は周知のことであり、必ずチームに貢献してくれるものと信じています」と語っている。
「チーム全員が彼とレースができることを喜んでいます。耐久レースではチームの総合力が重要ですが、なかでも今シーズンのドライバーに関してはレベルの高い強力なラインナップとなりました」
「一方、これまでさまざまな厳しい状況で活躍してくれたアンソニーには心から感謝の意を申し上げたいと思っています。彼は引き続きチームのメンバーとして、重要な役割をお願いするので、今シーズンも忙しい日々を送ることになります」