2015年から、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションが開催するFIA-F4選手権。シリーズ4年目を迎えるにあたって、新たに『インディペンデントカップ』という新しい賞典がシリーズに設けられることになった。
これまで3年間、上のカテゴリーを目指す若者たちによって激しい戦いが展開されてきたFIA-F4。このレースで上位に入ったドライバーたちは、初代チャンピオンの坪井翔、坪井と争った牧野任祐、さらに2年目、3年目のタイトルを獲得した宮田莉朋、そして宮田と争った阪口晴南や笹原右京など、いずれも上位カテゴリーにステップアップを果たしている。
そんなFIA-F4だが、若手ドライバーたちが争う一方、近年速さが要求されるジェントルマンドライバーたちも参戦してきた。また、女性ドライバーも数多く戦っており、シリーズ隆盛の一翼を担ってきたと言える。
ただ、激しい競争のなかで、彼ら、彼女らにはなかなかスポットライトが当たりづらかったことも事実。そこでFIA-F4では、ジェントルマンおよび女性ドライバーに、一層のモチベーションとなるであろう賞典を設けることになった。それが『インディペンデントカップ』だ。
対象は40歳以上のドライバー、または女性ドライバーとなっているが、エントリーの際に申告が必要だ。これはあくまで参加者の意向次第とすることで、「特別視はしてほしくない」というドライバーは対象外にする狙いがあるという。
カップにエントリーしたドライバーの上位完走者は、総合上位と同様に暫定表彰台に登ることができるほか、FIA-F4事務局が独自に認定する形でカップポイントを授与され、年間でランキングを争うこととなる。
これまでもFIA-F4は上位争いのみならず、中団から下位に至るまで激しい戦いが展開されてきたが、この『インディペンデントカップ』設定により、さらに緊張感がある戦いが展開されそうだ。